商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/12/01 |
JAN | 9784040820811 |
- 書籍
- 新書
ミュシャのすべて
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
借りたもの。 2017年に国立新美術館にて催された『ミュシャ展』その時の目玉であった《スラヴ叙事詩》来日に合わせて出版された、《スラヴ叙事詩》解説本(ミニ版)と言える。 文庫サイズながら、図版はとても綺麗。 解説は《スラヴ叙事詩》を描くにあたっての当時の背景と、ミュシャの思想につ...
借りたもの。 2017年に国立新美術館にて催された『ミュシャ展』その時の目玉であった《スラヴ叙事詩》来日に合わせて出版された、《スラヴ叙事詩》解説本(ミニ版)と言える。 文庫サイズながら、図版はとても綺麗。 解説は《スラヴ叙事詩》を描くにあたっての当時の背景と、ミュシャの思想について言及。 時代を反映する、アール・ヌーヴォーの芸術家(モダン、前衛的な)としてだけでなく、理想主義的な一面があると指摘。 それは大衆のための美術、大戦を経ての平和の願いと民族意識……ミュシャの作品には、彼の理想主義が反映、貫かれていた。 ミュシャの手による『主の祈り』の祈祷文の解説…その内容を読んでみたい。誰か翻訳してくれないだろうか…… 『ミュシャ展』感想 http://chimere-aile.jugem.jp/?eid=389
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ミュシャ展のために。やっぱり美しいなぁ特に初期のポスターの楽園にいるような女性たちの柔らかさが好きだ。
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パリの華と言われた前半生を投げ出して祖国に帰り後半生をスラヴ民族の誇りを表現することに捧げたミュシャ。 異民族の侵略におびえ、言葉も文字も奪われた祖国の歴史。 ---私たちは私たちとして生きることを望んでいただけなのに、どうしてそっとしておいてくれないのか。 異...
パリの華と言われた前半生を投げ出して祖国に帰り後半生をスラヴ民族の誇りを表現することに捧げたミュシャ。 異民族の侵略におびえ、言葉も文字も奪われた祖国の歴史。 ---私たちは私たちとして生きることを望んでいただけなのに、どうしてそっとしておいてくれないのか。 異教徒や大国のエゴに翻弄され、空を見上げることができずにうつむくことしかできなった祖先たち。 ----私たちは謳いたい。私たちの声で。 私たちは子どもを抱きたい。私たちの子守歌を口ずさみながら。 剣を振り上げたくはないのだ。 斧を振り、鍬を振るうことに専念したいのだ。 ただし私たちの声を奪おうとするなら、悲しみとともに剣を振るおう。 花はいらない。名誉も財産もいらない。私は、ことばを取り返したいのだ。 民族意識を高揚する危険人物の筆頭に挙げられ、ゲシュタポに捕らえられたミュシャ。窓一つない狭くじめじめした独房に閉じ込められ、尋問された。釈放はされたものの、体調を崩し逮捕から4か月後には世を去る。 ミュシャは死の直前まで信念を持ち続けることができたのだろうか。それとも拷問に耐えかねて、もう筆を執らないことを条件に釈放されたのだろうか。 わからない。 わからないからこそ、彼が命をかけて残した叙事詩に私たちは耳を傾けなくてはならない。
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