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横浜駅SF カドカワBOOKS
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柞刈湯葉(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2016/12/24
JAN 9784040721576

横浜駅SF

¥1,320

商品レビュー

3.7

136件のお客様レビュー

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2026/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

目次 ・時計じかけのスイカ ・構内二万営業キロ ・アンドロイドは電化路線の夢を見るか? ・あるいは駅でいっぱいの海 ・増築主の掟 ・改札器官 噂にたがわず、めちゃくちゃ面白かったです~。 各章のタイトルも秀逸。 パロディでありながら、ちゃんと内容を表しています。 この世に誕生して以来、100年以上にわたり一度たりとも工事が終わったこののない横浜駅を舞台に、ここまで壮大でバカバカしくもドラマチックな物語が!…ぷっくっく…。 主人公のヒロトは、横浜駅の外側に住んでいる。 Suikaを持たないため、1415番出口から出る駅の廃棄物を食べたり直したりして、周囲5㎞ほどの土地(九十九段下)に近所の人たちと暮らしている。 彼らが勝手に駅に入ろうとしても、自動改札に阻まれるだけなので、いつか大きな世界(エキナカ)を旅してみたいものだと思っている。 ある日、駅から追放された男から「18きっぷ」を渡され、使命を託される。 5日間という期間限定ではあれ、ヒロトは初めてエキナカに乗り出すのだが、Suikaを持たず社会の仕組みもわかっていない彼は、次々に困難に見舞われる。 過去に、大きな戦争があったのだそうだ。 衛星兵器で都市攻撃を受け、ネットワークが分断されたことから、各地に存在したJRを統合知性体として用い、建物の修復から拡大へとその領土は本州全域に広がり、人間はSuikaを埋め込むことによって、統合知性体の管理下に置かれることになった。 とはいえ、管理下に置かれた人間が何をしているのかは、全然わからない。 普通の市民が出てこないので。 6歳までの子どもはSuikaがなくても駅への出入り自由だが、6歳になった時にSuikaのデポジット代50万ミリエン(円に直すと500円だね)を払えないと、エキナカから追放される、というシステム。 領土拡大を続ける横浜駅と敵対しているのが、JR北日本とJR福岡。 関門海峡を挟んで武力抗争をしているJR福岡に対して、極めて高度なテクノロジーで何をやっているのかよくわからないJR北日本。 それぞれの立場の者が、それぞれに行動しているのだけど、すり合わせがないので全体像はあまりよく見えない。 ヒロトとネップシャマイとケイハとトシルとハイクンテレケが一堂に会して近況報告をしてくれたらなあ。 あと、ユキエの正体とか、JR北日本での人間の暮らしぶりを知りたいのだけど、前日譚は出版されていても続編は書かれていないみたいで残念。 前日譚の方も北広島の図書館にはなさそうだから、札幌の図書館で探してみないとなー。 ところで作家名の『柞刈湯葉』。 いつもはIMEパッドの手書き入力で書いていたから気づかなかったけれど、試しに「いすかりゆば」と検索しようとしたときに「イスカリオテのユダ」に似てるなあと思ったのだ。 そうしたら、当初のペンネームが「イスカリオテの湯葉」だったのね。 名義まで小ネタだったとは、最初から最後まで笑わしてくれるぜ。

Posted by ブクログ

2026/02/28

横浜市民となってから、横浜駅は日本のサグラダファミリアだという話題は良く聞いていた。確かにずーっと工事してたし、待ち合わせ場所も全然定まらないし。そんな横浜駅がついに『完成』してしまったらしい。サグラダファミリアも完成するし時代の流れを感じずにはいられない。 そんな時にSF作品紹...

横浜市民となってから、横浜駅は日本のサグラダファミリアだという話題は良く聞いていた。確かにずーっと工事してたし、待ち合わせ場所も全然定まらないし。そんな横浜駅がついに『完成』してしまったらしい。サグラダファミリアも完成するし時代の流れを感じずにはいられない。 そんな時にSF作品紹介動画でこちらの作品が出ていた。柞刈湯葉先生の作品は読んだことがあり、めちゃくちゃ面白かったからこの作品もタイトルだけは知っていた。けれど紹介動画で話されるあらすじが余りにも面白そうすぎてすぐに手を付けていました。もっと早くに読んでいたら良かったな。横浜駅が自己増殖を繰り返し国土のほとんどが横浜駅になるとか、何言ってるんだ?ってなるだろう。Suica至上主義とか青春18きっぷとかネタ満載かと思いきや本格的SF。かなり好き。若い頃していた妄想に近いものを感じてワクワクが止まらない。 主人公が駅と戦うような思想ではなく、自分探しの旅に出るのが良い。主人公の成長、駅の成長、人間の成長、そういったテーマで描かれているのだなと感じてとても良かった。 最後は受け取り手に委ねるような形かと思う。これから横浜駅がどうなるのか、主人公がどうなるのか、色々と想像させる。パキッとしたオチが必要な方にはうーん?となるのかもしれないけれど、私はこういう未来がどうなるのか考えさせるところもSFらしさでとても好きでした。

Posted by ブクログ

2026/02/10

本州の99%が「横浜駅」に飲み込まれてしまった日本を舞台にした物語。「横浜駅」の外で生まれ育った主人公の青年が、5日間だけ有効な「18きっぷ」を手に、広大な横浜駅の内部を旅する冒険譚。 開業以来一度も工事が終わっておらず「日本のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれる横浜駅に着想を得て...

本州の99%が「横浜駅」に飲み込まれてしまった日本を舞台にした物語。「横浜駅」の外で生まれ育った主人公の青年が、5日間だけ有効な「18きっぷ」を手に、広大な横浜駅の内部を旅する冒険譚。 開業以来一度も工事が終わっておらず「日本のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれる横浜駅に着想を得て書かれた作品とのこと。とにかく斬新なアイデア。 設定はむちゃくちゃ好みなディストピアだが、物語の展開・キャラクターの造形があまり好みでなかった。

Posted by ブクログ