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ローティ 連帯と自己超克の思想 筑摩選書
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ローティ 連帯と自己超克の思想 筑摩選書

冨田恭彦(著者)

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ローティ 連帯と自己超克の思想 筑摩選書

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784480016447

ローティ

¥1,870

商品レビュー

3.8

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2024/12/12

リチャード・ローティは、20世紀後半のアメリカを代表する哲学者で、ネオプラグマティズムの主要な思想家。真理は文脈や実践に依存するため固定されたものではなく、常に変化し続けると主張した「真理の相対性」が有名。近代哲学の認識論的な伝統を批判し、哲学が絶対的な真理を追求することをやめ、...

リチャード・ローティは、20世紀後半のアメリカを代表する哲学者で、ネオプラグマティズムの主要な思想家。真理は文脈や実践に依存するため固定されたものではなく、常に変化し続けると主張した「真理の相対性」が有名。近代哲学の認識論的な伝統を批判し、哲学が絶対的な真理を追求することをやめ、より柔軟で多様な視点を受け入れるべきだと提唱した。固定観念にとらわれず、柔軟に思考することの重要性を強調したという事だ。 これが、ネオプラグマティズムの立場であるという事なのだが、ネオプラグマティズムという思想は解釈が難しい。「価値は固定されたものではなく、常に変化し続けるもの」、そして、「価値が実際の使用や文脈に依存する」とされると、そこにあったはずの正解は時間とともに変わる可能性があるのではないか。 つまり、どの範囲を抜き取って、解釈するかで正解が変わる。柔軟性がある事は良いのだが、結局、「決めつけない」という事で思想をリセットする価値のある主張ではあるが、「何も言っていない」ともいえる微妙な思想という印象だ。 ある技術が現時点で最適な解決策とされていても、新しい技術が開発されることで、その価値が相対的に低下することがある。以前は重要とされていた社会的な価値が見直されることがある。だからこそ、柔軟にいきましょうという主張だという事だ。脱洗脳、というか、意識改革というか、その点での啓蒙に意味がある。 本書は、こうした哲学者リチャード・ローティの思想を解説した本。絶対的な真理や客観性を疑問視し、言語を通じて自己を超えていく力について。また、ローティの哲学的背景や彼が影響を受けた思想家たち(デカルト、カント、ハイデガーなど)について詳述される。ローティの思想を理解するための入門書としても良さそうだ。

Posted by ブクログ

2024/02/11

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480016447/

Posted by ブクログ

2020/09/21

ローティのことを知りたくて読んだが、期せずして西洋哲学史を概観することとなり、かつ平易な語り口で、しかし確信を持って進む叙述には感銘を受けた。端的に言って良著。

Posted by ブクログ