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領主館の花嫁たち 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2016/12/12 |
JAN | 9784488262044 |
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領主館の花嫁たち
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領主館の花嫁たち
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商品レビュー
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なんと見事なゴシックホラー。いや、話はぜんぜん怖くないよ? 一族代々の花嫁が不幸に死すという呪いに、領主館の双子姉妹は抗おうとするが…というだけの筋書き。でもそれだけの話をここまで読ませるのは、田舎の忠実な召使いから不細工だがセンスがいいばばマダムまで人間味あふれるキャラ造形、...
なんと見事なゴシックホラー。いや、話はぜんぜん怖くないよ? 一族代々の花嫁が不幸に死すという呪いに、領主館の双子姉妹は抗おうとするが…というだけの筋書き。でもそれだけの話をここまで読ませるのは、田舎の忠実な召使いから不細工だがセンスがいいばばマダムまで人間味あふれるキャラ造形、少しずつ謎を明かしていくストーリーテリングの妙、そして自然・服飾・内装らを自在に豊かに描いて本編の主役たる「アバダール館」を体験させてくれる描写の腕ですなー。なんかそのへんがイマイチだと、映画『クリムゾン・ピーク』みたいにトンチンカンになるのよね。 そして私がゴシックに求める肝心な一点が、しっかりと核にある。霊や運命のせいにするも暴き出される人間の心の醜さなー。いつだっていちばん怖いのは人間。華麗なお屋敷を舞台にそれを描くのがゴシックホラーだよな。『ねじの回転』とか「リオノーラの肖像』とか。 いや、本物の読書家の友人に「それとあれとこれが好きならクリスチアナ・ブランドお好きですよ」と勧められて読んだわけですが、当たりだったわ、ありがとー。
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