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詩神は渇く アルコールとアメリカ文学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | トパーズプレス |
発売年月日 | 1994/04/01 |
JAN | 9784924815094 |
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詩神は渇く
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詩神は渇く
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
駒井稔さんにおすすめいただいた一冊。アメリカ文学と言えばその特徴の一つは「酒」で、フォークナー、ヘミングウェイは言うに及ばず、ブコウスキーなど酒を描かずして何が人生かという勢いだが、著者は「こいつら、単なるアル中」と喝破する。確かに晩年のフォークナーは明らかにアルコール依存症の典...
駒井稔さんにおすすめいただいた一冊。アメリカ文学と言えばその特徴の一つは「酒」で、フォークナー、ヘミングウェイは言うに及ばず、ブコウスキーなど酒を描かずして何が人生かという勢いだが、著者は「こいつら、単なるアル中」と喝破する。確かに晩年のフォークナーは明らかにアルコール依存症の典型的な症状を呈しているし、酒に強いことで知られたヘミングウェイも、現代の知見から見るとアルコール依存症だったと言える。一方で、当時の時代的な制約から、「アル中は飲んだくれのルンペンがかかる病気であって、ノーベル賞作家はアル中とは無縁」という観点から適切な処置が取られず、人生を短かく終えたり、才能を早く燃えつきさせてしまったりした、というのが著者の指摘。 文学の才能の煌めきというのは不思議なもので、書けなくなった作家に対して、一概にその原因をアルコールに求めるというのは乱暴過ぎるが、しかし、現代的な知見からアメリカ人作家のアルコール依存症の実態を記述したことには価値がある。文学論というよりも、アルコール依存症症例として読むべき一冊。
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飲んだくれには最適な本だ。 本は「詩神は渇く」。…副題が「アルコールとアメリカ文学」と言うんですけれども(逃)。フォークナー語りぐさだよね、と言うような(どういう評価ですか)。しかし私もアル中患者が異様に多いアメリカ文壇というものは一体どうしたことかと思います、節度を持とうよ(...
飲んだくれには最適な本だ。 本は「詩神は渇く」。…副題が「アルコールとアメリカ文学」と言うんですけれども(逃)。フォークナー語りぐさだよね、と言うような(どういう評価ですか)。しかし私もアル中患者が異様に多いアメリカ文壇というものは一体どうしたことかと思います、節度を持とうよ(違)。興味深い一冊。 日付あき++++++ 本は「詩神は乾く」を続けて読んでました。いや面白いですよこの本。アルコール中毒の四人の作家、アメリカ文学を代表する作家のうちの四人。フォークナー、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、オニール。実のところ、私はこの四人の作家をほとんど知りません。もちろん名前は良く知っているのですが、フォークナーとオニールは手をつけたことがないし、ヘミングウェイは代表作のみ、それもほとんど記憶に残っていない、フィッツジェラルドもギャッピーしか読んでいない有様です。だがもちろん名前はいやと言うほどよく聞く相手で、特にヘミングウェイはある程度酒(それもカクテルの類)を嗜む人間なら避けては通ることのできない名前です。ですが、もしかしたら、それ故にこの四人の作家に特定の思い入れなく、非常に興味深くこの本を読むことが出来るのかも知れません。本書は当時のアメリカ文化、禁酒法時代にどれほど「酒を飲むことが勇気の証明」あるいは「酒を飲むことが正義」とされ、それを礼賛する風潮が育てられていったかに触れています。ヨーロッパでは文壇においてアルコールを飲む作家を過大に評価する傾向はないことに対し、アメリカでは酒を飲むことそのものが一種の才能であり、それがミューズまさに詩神を喚起するものと信じられていたことにも触れられています。この本は、アルコール中毒を断罪していますが、私もそれに賛成します。酒は自らの生活と自律、全てを引き替えにするべきものではありません。それでも酒が魅力を放つのはなにゆえか、それが真に興味深い命題でもあると思いますけれども。
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