1,800円以上の注文で送料無料

貧者の息子 カビリーの教師メンラド 叢書《エル・アトラス》
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

貧者の息子 カビリーの教師メンラド 叢書《エル・アトラス》

ムルド・フェラウン(著者), 青柳悦子(訳者)

追加する に追加する

貧者の息子 カビリーの教師メンラド 叢書《エル・アトラス》

3,080

獲得ポイント28P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 水声社
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784801002418

貧者の息子

¥3,080

商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/04/18

アルジェリア文学の始祖とも言われるムルド・フェラウンの作品 アルジェリアのカビリー地方の原住民カビリー人でもある筆者 ムルド自身を作品の下地にし、民族の文学、歴史、慣習をフェラウンという青年の目語られる フランスの植民地 貧しい農民生活 カビリー人の家族の在り方 誇り 少数...

アルジェリア文学の始祖とも言われるムルド・フェラウンの作品 アルジェリアのカビリー地方の原住民カビリー人でもある筆者 ムルド自身を作品の下地にし、民族の文学、歴史、慣習をフェラウンという青年の目語られる フランスの植民地 貧しい農民生活 カビリー人の家族の在り方 誇り 少数派民族の彼らを通して人間温かさ、優しさ、残酷さ社会の不条理など善悪の混在を描く 弱い者、劣った者が逆転して勝利することを目指すのではなく、あくまで弱さを抱えたまま、つまり他者を虐げる勝者となることなしに、しかしながら他者への隷属とは違う方法によって、人間として充足した状態に至る道をこの作品は模索してるように思われる この訳者あとがきを裏打ちする一文がある 「ときにはフランスを疑うという小さな罪犯したかもしれないが、たとえ口から出る言葉が時流に流されたとしても、彼らの素朴な心が変わることは一度もなかった」 無知だからこそ、抗う文化を持たないのではないか?とも疑問憤りを感じたりもしたが、フェラウンは学があった 社会の矛盾を知ってもなお自分たちの在るべき姿を追い求めたのだろうか 良いものは変わらなくてもいい 変わらない事を選択した強さ 理想主義者と安易に語れないのは、フェラウンの目から観た虚飾のない貧困、人間の姿 そこには私たち近代文明に浸った者が忘れてしまった沢山のものがあった 私にとっても大事な一冊になった

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品