商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 原書房 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784562053285 |
- 書籍
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脂肪の歴史
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脂肪の歴史
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
タイトルにある『「食」の図書館』と表紙のジャンクな写真から察して、長い歴史の中で脂肪というものがいかに私たちの身体を蝕んできたかが書かれているかと思いきや、全くの期待はずれでした。 古代では祝賀や接待の場では権力の誇示も兼ねて、脂質たっぷりの料理が振る舞われたなど、興味深い事実を...
タイトルにある『「食」の図書館』と表紙のジャンクな写真から察して、長い歴史の中で脂肪というものがいかに私たちの身体を蝕んできたかが書かれているかと思いきや、全くの期待はずれでした。 古代では祝賀や接待の場では権力の誇示も兼ねて、脂質たっぷりの料理が振る舞われたなど、興味深い事実を知ることができました。脂は豊かさの象徴だったのです。当時は豊満な肉体の女性がもてはやされてもいましたし。 現代社会では、少し前までの「脂質カット」のトレンドの中、低脂肪や無脂肪の食品を見かけることが多かったのですが、やはり美味しさを追求するには脂質が必要であることを実感したのか、現在は糖質カットが主流になっているようです。さて、次に来る「〇〇カット」は一体何なのか楽しみ。 「あぶら」の表記というのも、液状ならば油、固形になれば脂、そして肉体的肥満を表す脂肪となかなかユニークです。 私が脂肪について書かれた本書を手にした理由は、単に脂質たっぷりの食事が好きだからです。リッチな気分にしてくれます。そして、butterという単語の甘くて、官能的な響きや、「脂が乗った」など、脂に関する表現も大好きです。
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アメリカ食文化史を読んでる気分になった。 脂肪が富と権力の象徴であり、呪術的なニュアンスすら持っていた時代から美食の時代へ。食に困らない近代では脂肪が悪役となり、悪役が飽和脂肪酸からトランス脂肪酸へと移ろい、ローカーボが流行すると脂肪分の摂取量が増え、かと思えば自然食材へ回帰し、...
アメリカ食文化史を読んでる気分になった。 脂肪が富と権力の象徴であり、呪術的なニュアンスすら持っていた時代から美食の時代へ。食に困らない近代では脂肪が悪役となり、悪役が飽和脂肪酸からトランス脂肪酸へと移ろい、ローカーボが流行すると脂肪分の摂取量が増え、かと思えば自然食材へ回帰し、「栄養御目付対」へのアンチテーゼとして脂たっぷりの食事を楽しむショーが流行し……ああ、めまぐるしい。食生活と健康の明確な因果関係を示す論文はないとか。ほんと?そんなもん?なんだか色々とばからしくなるな。 ブレア・ラビットの絵本への考察が興味深かった。労働力として搾取される奴隷文化のもとでの物語では正直であり盗みをしないことを賛美しないのは不平等に対する反抗を描くものだからと。考えたこともなかったな。
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食関係の素材だったり調味料だったり、何か一つを取り上げて深堀りするこのシリーズに「脂肪」があったので手にとってみた。肥満の一番の原因として忌み嫌われる脂肪だけども、これは別の本でも読んだことがあるけど例えばウサギの肉など脂肪がすくない肉だけを摂取すると人間というのは「ウサギ飢饉」...
食関係の素材だったり調味料だったり、何か一つを取り上げて深堀りするこのシリーズに「脂肪」があったので手にとってみた。肥満の一番の原因として忌み嫌われる脂肪だけども、これは別の本でも読んだことがあるけど例えばウサギの肉など脂肪がすくない肉だけを摂取すると人間というのは「ウサギ飢饉」というタンパク質中毒になってかなり酷い死に方をするらしい。その価値がわかっているからなのか太古から現在に至るまで狩猟民族に於いては獲物の脂肪が最も重要とされたし、遊牧民族や農耕民族においてもバターやオリーブオイルなど獲物の脂肪を代替するものが珍重されてきた、そして脂肪が悪とみなされるようになったのはごく最近のことなのだ、ということが説明されている、食に興味のあるひとならかなり楽しめると思います。面白かった。
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