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うどん キツネつきの 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2016/11/18 |
JAN | 9784488765019 |
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うどん キツネつきの
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うどん キツネつきの
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商品レビュー
3.2
25件のお客様レビュー
「シキ零レイ零 ミドリ荘」 顔文字で会話するの笑った 「おやすみラジオ」 「深夜の馬鹿力」で紹介されてたゲーム(かがみの特殊少年更生施設)がこんな感じなんじゃないかな 「巨きなものの還る場所」 空飛ぶスパゲティ・モンスターのねぶた見たい。 著者の作品には絵画がよく登場するな...
「シキ零レイ零 ミドリ荘」 顔文字で会話するの笑った 「おやすみラジオ」 「深夜の馬鹿力」で紹介されてたゲーム(かがみの特殊少年更生施設)がこんな感じなんじゃないかな 「巨きなものの還る場所」 空飛ぶスパゲティ・モンスターのねぶた見たい。 著者の作品には絵画がよく登場するなぁと思ってたら多摩美出身らしい。
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タイトルにきつねが入っているので読んでみた作品です 創元SF文庫というレーベルのこともあり、SFを読むつもりで飲み始めたらかなり面食らう作品でした 日常寄りの怪奇小説なんだろうか、でもわりとハチャメチャなところもある、ちゃんと説明がされてる話でもなく、結局アレってどういうことだっ...
タイトルにきつねが入っているので読んでみた作品です 創元SF文庫というレーベルのこともあり、SFを読むつもりで飲み始めたらかなり面食らう作品でした 日常寄りの怪奇小説なんだろうか、でもわりとハチャメチャなところもある、ちゃんと説明がされてる話でもなく、結局アレってどういうことだったの? と明かされないままで終わる話ばかりだけど、でも想像の余地はちゃんとあるし、月並みな表現ですが、説明されたら野暮になる、感じとる作品に思います でもそれはこの作家さんの持ち味なんだろうな あえてカテライズしてしまうなら、日常系SFかも知れない 諸星大二郎さんや高野文子さんの作風にも通じる、日常の中にしれっと異物が混じり込んで、馴染んで、異世界へと変貌するさまを見せながらも日常はそれはそれとして進むというような 登場人物も、そうした異物や怪異に対して騒いだり構えたりするタイプではなくて、淡々とやるべきことをする、自分のペースは崩さない独特な図太さ(や鈍さ)がある、それが心地よい作品集でした 短編集なので各話の感想も記載します 『うどん、キツネつきの』 瀕死の子犬のような謎の生物を拾って育てる女の子とその姉妹のお話ですが、その家族や同級生、交際相手との話にも及んで、これは何の話なのか? と訝しく感じるけど、読み込めば大きなひとつのテーマに貫かれている骨太な作品 でも姉妹とその回りの人たちとの会話は、軽やかでリアルでもある その描写は優しくてユーモアもある 結局、うどんは何者だったのかっていうのは些細な話で、このお話が描いてることは、だって放っておけない、何とかしてあげたい、そばにいてあげたい、そんなある意味ありふれた感情、エゴの話だと感じました 『シキ零レイ零 ミドリ荘』 おんぼろアパートに住む、個性豊かでちょっと困った住人とその大家さんと孫の群像劇のお話 昔の漫画にこういう、アパートものってあったよなあなんて思った 住人の個性と困った感じが生き生きしており、ちょっと人情ものっぽいエピソードもあって、でも普通に宇宙ネタ(らしきもの)も忍び入っている アニメっぽさのかわいい作品 『母のいる島』 十五人もの娘を出産し、十六人目の娘を生んで満身創痍の母を見舞うために、育った島に久しぶりに集まった娘たちが、その異能を発揮して襲いかかるテロリストを撃退する話 ピンとこないとこもありつつ、勢いが凄いのと、古事記のイザナギとイザナミの問答のエピソードを思わせる箇所があったので、古事記好きは大喜びします そうだよな、殺すほうじゃなくて産むほうが女の神であってほしいよな、なんて思ったりもしました 『おやすみラジオ』 この短編集の中では、いくぶんかシリアスで怖い、都市伝説やネットミームに繋がる話 好奇心を持って、愛読しているブログの書き手が身近に居るのでは? と調査を初めてしまうのは、止めとけ止めとけと思わなくもない 『巨きなものの還る場所』 短編集の最後の作品らしい、堂々とした物語 この世界の色んな場所の色んな逸話、人間が作り出した様々な芸術品、工芸品、巨大な機械、 そこに入り交じるのは、やっぱり人間が古くからの生活の中で産み出して伝承されてきた神話、 『うどん、キツネつきの』でもあったそれぞれの物語の断片がじわじわと収束されていき、そして驚く絵面の大破壊が発生する場面はとんでもない荒唐無稽さがあるけれども、そこにあるのはきっと、再生とか、復活とか、蘇りとか、産まれ出るものの強さで、そう思うとこの短編集の物語はすべてそうしたテーマに沿ったものだったのかも知れない、なんて感じたのです
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パチンコ屋のゴリラの看板の裏にいた、生まれたての得体のしれない生き物は、雑種の犬として三姉妹のもとで育っていった。姉妹の祖母が亡くなり、ばらばらになっていた三姉妹がまた一同に集う…。 SF文庫となっているが、全体にぼんやりしたファンタジー短編集である。純文学っぽい表題作がずっと...
パチンコ屋のゴリラの看板の裏にいた、生まれたての得体のしれない生き物は、雑種の犬として三姉妹のもとで育っていった。姉妹の祖母が亡くなり、ばらばらになっていた三姉妹がまた一同に集う…。 SF文庫となっているが、全体にぼんやりしたファンタジー短編集である。純文学っぽい表題作がずっと続いて、犬との生活となるのかと思いきや、全く出てこない。「家に来て十五年(つまり15歳)」というところがポイントなのかなんなのか、後ろのあらすじには「犬そっくりの生き物」とされているが、本文で雑種の犬って書いてるやん? この時点でいろいろと齟齬がでてきている。 満身創痍で16人の子供を産んだ『母のいる島』は、キレがめちゃくちゃ悪いショートショートみたいな話だし、『おやすみラジオ』も途中から怖い話に持っていくような持っていかないようなという感じ。 つまり、全作品が掴み所がない。いや、支離滅裂で書評も何もあったもんじゃないという作品群だ。 もちろん、ラジオの話は現在進行系なのかパラレルワールドなのかわからない曖昧さであったり、『巨きな物の帰る場所』は巨大なロボットや動物たちがある日突然覚醒するという話だろうということくらいはつかめる。しかし、それだけにしておけば良いのに、突然過去の話が出てきたり「こんなご時世」となんだか世間が現実離れした戦時中みたいなことを匂わせたりと、気が散る演出だらけのため、結局何がしたいの?という感想しか持てない。 また、推敲されていないような説明のない文章がちょくちょく出てきて「婚姻色の赤が見えた」って何の話よ?説明しろよと思ってしまうようなものだらけだ。 それぞれのアイデアに関しては良いのだろうが、それを他人に読ませるのなら、文章の辻褄であったり足りない部分が無いかであったりのチェックは、最低限するべきである。そのくせ純文学に憧れているらしく、変な装飾した文言を使いたがるのもいただけなかった。 全体に、コマとコマの繋がりが読めない漫画を読んでいるようで、ひたすら苦痛な1冊である。
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