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今宵、聖夜の花嫁に MIRA文庫
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今宵、聖夜の花嫁に MIRA文庫

アンソロジー(著者), メアリ・バログ(著者), ジュリア・ジャスティス(著者), ニコラ・コーニック(著者), 辻早苗(訳者), 伊坂奈々(訳者), 麻生りえ(訳者)

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今宵、聖夜の花嫁に MIRA文庫

906

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2016/11/15
JAN 9784596916945

今宵、聖夜の花嫁に

¥906

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2019/12/16
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第一話 「金の星に願いを」 ☆☆☆☆☆ クリスマスにふさわしい、素敵なお話でした。妹思いの姉ヴェリティは病気の妹の治療費を稼ぐため、良家の子女であるという立場を隠し、劇場の踊り子として舞台に立ち稼ぐことになります。ブランチという偽名で男性の注目を浴びるようになった彼女に、魅力的な若き子爵ジュリアンが一週間の「愛人契約」を条件に多額の契約金を支払うことを申し出ました。 妹のために娼婦となることを決意し、申し入れを受けたヴェリティですが、ジュリアンの友達のやはり放蕩者のホランダー、愛人のデビーとクリスマス休暇の一週間を過ごすことに。 善良な牧師一家が彼等の元に迷い込んできたのも、まさに「天の配剤」というものでしょうか。 優しいヴェリティは幸福になるだけの価値のある女性ですし、彼女はまた持ち前の優しく魅力的な人柄で、2人の放蕩者たちの人生をも変えてしまったのですね。 ヴェリティと出逢い、愛し合うようになったことで、今まで愛を知らずにいたジュリアンもまた彼女に本当の幸せとは何かを教えて貰ったのだと思います。 もっとも彼も見かけは退廃的な放蕩者ですが、初日にヴェリティの怯えや戸惑いを敏感に察知し、彼女に手を触れようとしないところなど、やはり内面は繊細で誠実な青年であったといえるでしょう。ヴェリティは彼が持つ本来の資質を引きだしたということになるのかもしれません。 読後に心が暖まる、ホッとするような優しい物語りです。 第二話 悲しみの子爵夫人 ☆☆☆☆☆ 第一話とはまた別の意味で、とても打たれるお話です。 とある若き未亡人が戦争で銃弾に倒れた瀕死の少尉の元に呼ばれました。子爵位を継いだばかりの彼には、故郷に守るべき亡兄の妻と姪がいて、彼がそのまま亡くなれば放蕩者の親戚が子爵となり、財産を散財するに違いないのは眼に見えていました。 彼の財産を守るために頼み込まれ、、瀕死の子爵と「結婚」するのを余儀なくされたエドウィーナは、形ばかりの「夫」がまも亡くなるとばかり思っていました。 ところが、子爵は奇跡的に助かり、健康を回復。当初は便宜的な一時の契約結婚にすぎないものだったので、エドウィーナは自ら身を引こうとするも、彼女の優しさと献身に感じ入った子爵は離婚に応じず、結婚を永続的なものにすることを真剣に望みます。 シンデレラストーリーのはずなのに、エドウィーナが自分は貴族の妻にはふさわしくないと懸命に子爵を拒むところはちょっと切ないです。 冒頭は本当に子爵が死にそうで、緊迫した場面から始まったので、ハラハラしました。彼が助かった辺りからは、身を引こうとするヒロインの健気さが見ていて可哀想でした。 本当の献身とは、優しさとは何かを考えさせられる、クリスマスにふさわしい素敵な物語りだと思います。 第三話 恋を忘れた公爵  ☆☆☆ 先の二つの話に比べると、イマイチかなと、、、 ハーレらしい王道の恋物語りなんですが、公爵が何故、そこまでヒロインを愛することを恐れ、拒むのか理解できません。 幼い頃、事故に遭った弟を救えなかったことがトラウマになっているらしいのですが、それが原因で、恋愛や家庭を持つこととにそこまで悲観的になるものなのかなとあまり現実感がないです。 現実感がないというよりは、共感ができないといった方が良いかしれません。 前の二つがとても心を揺さぶられる話だったので、余計にラストが平凡なお話に思われてしまいました。  

Posted by ブクログ

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