商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2016/10/27 |
JAN | 9784199008559 |
- 書籍
- 文庫
双性の巫女
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双性の巫女
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沖縄県の小さな離島を舞台にしたミステリー風のBLです。 島に古くから伝わる伝説の「巫女」は実は裏祭りで神に捧げられる生け贄であったという設定です。そして、その巫女は昔から神官を務める奥村家にのみ稀に生まれる両性具有でした。 主人公の静流は島に70年ぶりに生まれた巫女として、生まれたときから島民のために自らの生命を神に捧げるという運命を背負っていました。 しかし、観光客にも見せる「表祭り」とは別に「裏祭り」というのは「巫女」がその身体を島中の男に捧げるという禁忌であり、他言無用の忌まわしいもので―。 神遊島を訪れた若い新進気鋭のカメラマン久納祐介は美しく不思議な魅力のある静流にひとめ惚れ、静流もまた男気があり、優しい祐介に強く惹かれてゆきます。最初は静流のまとう陰りの理由が分からなかった彼もやがて、島に伝わる忌まわしい巫女の伝説の真実を知り、静流を拘束しようとする叔父の剛や村の男たちの醜い欲望から護ろうとするのですが、、、 ちょっとミステリっぽいところもあり、舞台が沖縄の離島ということで、一種独特の雰囲気が出ていて、読んでいて愉しめました。 祐介や静流のキャラ設定も好感が持てて、特に静流の初めて心惹かれる男性と出会い、村を護るために死ぬという残酷な定めを受け容れねばと思いつつも、死にたくないと願う強い生の欲求を持つようになってゆく過程―心の葛藤が丁寧に描かれていました。 ただ、私的な感想ではあるのですが、興味深い設定ながら、静流に背負わせた定めというのがあまりにも残酷すぎるような気がしました。 官能的要素を入れるためなのかもしれないですが、ここまでの辱めを与えるのはやり過ぎなような気もします。 ちょっとその辺りが微妙な感じがしましたので、今回は評価なしで感想を書きます。
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