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綴られる愛人
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2016/10/10 |
JAN | 9784087710120 |
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商品レビュー
3.3
24件のお客様レビュー
読後感がいいとは言えないけれど 井上荒野さんならアリだ!と納得。不穏な感じが漂うのは 手紙の持つ独自性みたいなやつかなぁ と。誰でもない誰かになれちゃうよなー、手書き文字が持つ なんとも言えない パワーというか ダークな部分というか 傲慢さというか。作中の男性陣が いかにも的で ...
読後感がいいとは言えないけれど 井上荒野さんならアリだ!と納得。不穏な感じが漂うのは 手紙の持つ独自性みたいなやつかなぁ と。誰でもない誰かになれちゃうよなー、手書き文字が持つ なんとも言えない パワーというか ダークな部分というか 傲慢さというか。作中の男性陣が いかにも的で そこが井上荒野さんだ!でいいのか!いい。
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面白かった。まず最初に。 井上さんの小説って読んでて楽しいけれど、ぐいぐい引き込むタイプではなかった気がしたのですが、これは凄かったです。 手紙を交わし合っていただけの二人(年齢や環境の違い過ぎる二人、秘密はお互いの腹の探り合いや執着に拍車をかけていくことに)だったはずが、自身...
面白かった。まず最初に。 井上さんの小説って読んでて楽しいけれど、ぐいぐい引き込むタイプではなかった気がしたのですが、これは凄かったです。 手紙を交わし合っていただけの二人(年齢や環境の違い過ぎる二人、秘密はお互いの腹の探り合いや執着に拍車をかけていくことに)だったはずが、自身の作品を書かせてもらえない児童作家は支配者たる夫を愛しているのか、これは愛なのか、愛はそもあったのかを、送られてくる手紙の男を通じて思考する。 男はまた、ミステリアスで儚げな彼女の手紙に自分自身の何ももっていないことを塞ぐ役割を与えだし、それは愛のような飢餓感を生み出していく。 そして共通認識としてお互いを自由にするものとしてやり玉にあがる夫の真意。 そこに落とし込むまでの彼女の包み込むような、蝕むような愛が読んでいて気持ちが良かった、私は性格が悪いのだと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと前にこの本気になるなって思った記憶があった。 柚と夫のこじれた関係がちょっとなに言ってるかわからない状態だった。愛?契約?結局、柚はどっちなのか。死んで欲しいと感じているときと、そうでもなさそうなときとの感情の起伏が大きすぎて、どれが本心なのか最後までわからなかった。あ、むしろ作者はそういうことを書きたかったのかな?人間の感情って難しいのよ、移ろいゆくものなのよ、的な。だとしたら、確かに大学生くらいだと真に受けちゃうよね。さらに恋とかしちゃってたらもうね。自分に向けて発された言葉は全部その人の紛れもない本心で、その人そのもので、それが明日にはひっくり返ってる可能性なんか微塵も考えないで全部受け止めようとしちゃうクモオの未熟さとか若さは、身に覚えがある。 全体を通じて抱いた微かな違和感の正体は、クモオにあんまり同情というか感情移入できなかったこと。なんだかよくわからないけどとにかくムカムカしてイライラして、だから凛子さんの手紙に溺れていつのまにかわけがわからなくなって思わず事件を起こしちゃったわけだけど、そこまでいく過程にもっと鬱屈エピソードがあったらよかったな。彼女とうまくいかない、友達がいない、くらいで会ったこともない相手にそんなにのめり込むかな。もっと底の底まで落ちないと文通相手の夫をわざわざ殺しには行かないんじゃないかな。なんて思ったのでした。
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