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近代史における国家理性の理念(Ⅱ) 中公クラシックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2016/09/01 |
| JAN | 9784121601681 |
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近代史における国家理性の理念(Ⅱ)
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近代史における国家理性の理念(Ⅱ)
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
本訳書の初出は「世界の名著」シリーズ(昭和44年)だが、月報に林健太郎と高坂正堯の対談が掲載されており、これが頗る面白かった。弱冠35歳の高坂が20歳以上年長でドイツ史の大家である林を完全に飲んでいる。マイネッケは政治と倫理の分裂に苦悩するが、高坂は理念的に考えると両者の矛盾が解...
本訳書の初出は「世界の名著」シリーズ(昭和44年)だが、月報に林健太郎と高坂正堯の対談が掲載されており、これが頗る面白かった。弱冠35歳の高坂が20歳以上年長でドイツ史の大家である林を完全に飲んでいる。マイネッケは政治と倫理の分裂に苦悩するが、高坂は理念的に考えると両者の矛盾が解決できないのは当たり前であって、それを解決するのは「技」であると言う。解けない問題を「技」でごまかしながら何とかやり過ごすのが外交であり、それはアングロ・サクソンが最も得意とするところであると。イギリス贔屓の高坂らしい発言だ。マイネッケの真摯な態度には頭が下がるが、政治と倫理の矛盾の克服を生真面目に論じる野暮なドイツ人を尻目に、はるかに悪どい事を平気でやりながら、決定的な破局を回避してジェントルマンを気取るイギリス人のしたたかさに学ぶことも必要だろう。それは欺瞞には違いないが、文明の一つの成熟のかたちとも言えるだろう。理念の国ドイツにあって「技」の極致とも言うべき外交をやってのけたのは、本書でも肯定的に描かれるビスマルクだが、幸か不幸か、それが例外的な存在であったことはドイツの歴史が示している。ともあれ本書は良くも悪くも極めて「ドイツ的」な著作と言えそうだ。
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