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ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 光文社新書841
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2016/09/15 |
JAN | 9784334039448 |
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ISの人質
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
2016年に刊行された作品だけれども最近になって知ったので手にとってみた。イスラム国(IS)には欧米人が多数、そして日本人も拘束され、中には処刑され人達もいた。特に首を斬られて殺される動画が公開された米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーという人がいたが彼と同じ時期に拘束さ...
2016年に刊行された作品だけれども最近になって知ったので手にとってみた。イスラム国(IS)には欧米人が多数、そして日本人も拘束され、中には処刑され人達もいた。特に首を斬られて殺される動画が公開された米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーという人がいたが彼と同じ時期に拘束されて時に同じ施設に閉じ込められていたデンマーク人について書かれた作品。自己責任の議論が日本でもあったけれど本作品で取り上げられているデンマーク人もそうで、元々はデンマーク代表の体操選手だったのが靭帯損傷で体操の道を閉ざされ、好きなカメラの道に進もうとしてろくに中東や紛争の知識もなく言わば無邪気にシリアに出かけてしまい国境を越えた翌日には武装組織に拘束されてしまう。本作品の凄いところは拘束されている状態の悲惨さとともに残された家族がいかに武装組織にコンタクトし交渉を行い結果、どのようにして借金と募金で身代金を作りそれを支払って人質を取り戻したのか、を克明に描いているところ。理不尽な暴力に晒される人質の悲惨さはいうまでもないのだけれど正体が分からない連中から法外な身代金を要求され、その道のプロフェッショナルに依頼し開放の交渉と集金を行う家族の対応についてはこれまであまり描かれてこなかったと思うのだけれどこんな苦しいことになるのか、という印象。ちなみに同じ欧米人でもその当時はフランスやスペインは国が身代金を払ってくれる、ドイツやデンマークは国は基本的にノータッチだけど家族が身代金を払う事については支援する、アメリカ、イギリスは国はもとより家族であってもテロ支援になるので身代金を支払うことすらできない、という違いがありそれが人質の待遇にも反映されてしまうといったところも分かって非常に興味深かった。楽しい作品ではないけれども一読に値する作品かと思います。
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信じがたい拘束時の状況が淡々と綴られており、無理なく読み進められる これが創作ではなく、経験に基づいて書かれた、しかもこの時代に起こっている事実なのだから恐ろしい こんな悲惨な状況下で13ヶ月もの間、精神を保ったまま生き延びられたのは、生きて家族の元へ帰ると希望と、拘束期間中...
信じがたい拘束時の状況が淡々と綴られており、無理なく読み進められる これが創作ではなく、経験に基づいて書かれた、しかもこの時代に起こっている事実なのだから恐ろしい こんな悲惨な状況下で13ヶ月もの間、精神を保ったまま生き延びられたのは、生きて家族の元へ帰ると希望と、拘束期間中少なからず人との交流?があったからか 身代金には一切応じないという徹底したデンマークという国の姿勢とジャーナリズムの意義には考えさせられた
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【生き延びられるかどうかは、自分の苦しみを忘れ、自分より苦しんでいる人間を助けられる人がいるかどうかに左右される場合もある】(文中より引用) デンマークでカメラマンとして仕事を始めたダニエルは、戦場の実態を伝えたいという思いで戦乱が広がるシリアへ入国する。しかし、現場に不慣れで...
【生き延びられるかどうかは、自分の苦しみを忘れ、自分より苦しんでいる人間を助けられる人がいるかどうかに左右される場合もある】(文中より引用) デンマークでカメラマンとして仕事を始めたダニエルは、戦場の実態を伝えたいという思いで戦乱が広がるシリアへ入国する。しかし、現場に不慣れであった彼は「イスラム国」(IS)へとつながる男たちに拉致されてしまい、そこから地獄のような13ヵ月を過ごすことになり......。著者は、デンマーク放送協会の中東特派員を務めるプク・ダムスゴー。訳者は、英語とフランス語の翻訳家として活躍する山田美明。英題は、『The ISIS Hostage: One Man's True Story of 13 Months in Captivity』。 一人の人間が絶望をくぐり抜けてどのように生還に至ったかという観点から読み進めることが有意義であるのはもちろんのこと、テロ組織が関与する国際的な誘拐事件に関する貴重なケース・スタディーを提供してくれる作品。政府のスタンスやコンサルタントの使用など、認識を深める上で非常に参考になりました。 痛々しい描写もありますが☆5つ
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