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下級武士の食日記 増補版 幕末単身赴任 ちくま文庫
902円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/09/08 |
JAN | 9784480433602 |
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下級武士の食日記 増補版
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下級武士の食日記 増補版
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商品レビュー
3.9
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下級武士という庶民に近い階級の生活内容は面白かった。 食事の描写が上手く、読んでいるとお腹が空く。 幕末という時期もあってか、肉を当たり前のように食べており、それまでイメージしていたものとは違うことにも驚いた。 御三家の藩士で江戸勤めということと、「衣紋方」という職業(?)のためなのか、かなりお気楽な生活をしておりうらやましい。 個人的には昔の食事は現代ほどうまくないと思っているが、それでも作中の食事の様子は美味しそうで(たまにひどい目に遭っているが)、帰宅途中に読むのは空腹感が増して辛くなるほど。具体的な食事の様子が描写されているわけでもないのに、無性に食べたくなる。 食べているものは魚や魚介、味噌や蕎麦など質素な物が多いが、よく酒も飲んでおり、仕事も半日なので生活を楽しんでいるようである。 伴四郎は終盤の長州征伐時にも戦闘の直前までお気楽な様子を見せており、豪胆なのかすさまじく鈍感なのかよくわからないところがある。日記を細かく付ける点や、普段の生活、家族への贈り物などから神経質(マメ)な性格であるはずなので、この戦時の態度や藩主との接見時の態度など、時折見せる肝が据わった様子に大人物のような印象も受ける(本人の日記なので良いように脚色されているだけかもしれないが) 気に入らない点は二つあり、一つはルビが振られている部分が少ないこと。 古い時代の風俗や地名などはルビが無いと読めないものも多く、物語への没入感がそがれる。 もう一つは、説明不足な部分がある点。当時の貨幣価値の現代への換算や、江戸期の中でも前期と幕末では(インフレにより)全く貨幣価値が異なることの説明がある(←この説明は簡潔ながらわかりやすくて良かった)一方で、時間や当時の風俗に関しては説明不足な点がある。 特に時間については現代の時間の注が付いていなければ全く不明という不親切さで、これも物語への入り込みを浅くする感じがする。
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幕末。桜田門外ノ変の少し後の江戸。 単身赴任中の和歌山藩士の日記をもとに、当時の食生活が詳しく書かれています。おもしろい。こんなにのんびりした幕末もあったのか。等身大の武士の暮らしが、とても魅力的です。 違う角度からの幕末を楽しめました。
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残された日記兼家計簿から食生活や当時の文化を読み解いていく感じが磯田道史さんの著作を読んでるときを思い出しました。こちらはまだはっきり日記ですが...。昔の暮らしが分かるのはこうやって研究して分かりやすく伝えてくれる研究者の方々がいるからなんだなとしみじみ。内容自体は当時の生活を...
残された日記兼家計簿から食生活や当時の文化を読み解いていく感じが磯田道史さんの著作を読んでるときを思い出しました。こちらはまだはっきり日記ですが...。昔の暮らしが分かるのはこうやって研究して分かりやすく伝えてくれる研究者の方々がいるからなんだなとしみじみ。内容自体は当時の生活を楽しみながらさらっと読めるご飯本です。
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