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裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2016/08/30 |
JAN | 9784163905082 |
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裏切りのプログラム
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商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
サイバー犯罪と戦うプログラマー探偵、鹿敷堂桂馬の活躍を描いたサスペンスミステリー。 シリーズ第1作は、プロローグおよびエピローグを含む7章からなる。 ◇ 大学新卒で人材派遣会社に就職した安藤裕子だったが、古臭い保守的な社風に耐えきれず、自ら起業することを...
サイバー犯罪と戦うプログラマー探偵、鹿敷堂桂馬の活躍を描いたサスペンスミステリー。 シリーズ第1作は、プロローグおよびエピローグを含む7章からなる。 ◇ 大学新卒で人材派遣会社に就職した安藤裕子だったが、古臭い保守的な社風に耐えきれず、自ら起業することを決意。運よく出資者にも恵まれ事業を立ち上げた。 その業務内容はプログラマーに特化した人材紹介業で、事務所は六本木のアパートの一室。社員は裕子を含め4人でのスタートだった。 少数精鋭のベストメンバーで臨んだこともあって業績は順調に伸び、2年数ヶ月で社員は増え2度の事務所移転を経験。現在はオフィスビルに事務所を構えるまでに成長した。 営業も担当する裕子は連日、精力的に取引先の開拓に勤しんでいた。そんなある日のこと、……。( 第1章「プロローグ」) * * * * * 本編の主要人物は3人います。 1人めは主人公の安藤裕子です。 裕子の学生時代のあだ名が「呂布」ということなので、いかなる展開になるのかドキドキして読み始めました。 呂布は三国志最強と言われる猛将で、部下の忠告を聞こうとせず、主君を裏切っては新しい主君に仕えるという所業を繰り返した挙げ句に、曹操に捕らえられ非業の死を遂げてしまうという人物だからです。 しかし裕子は信義に厚い人間であり、部下のアドバイスにも素直に耳を傾けるような誠実さも持っています。優れた上司と言っていいでしょう。 だからこそ、右腕である三木原百合をはじめ、プログラマーの冴木裕次郎やデザイナーの渡部麻里という一騎当千の部下からの信頼を得たのだし、東城院というやり手の投資家に見込まれもしたのです。 設定としては主人公に相応しいとは思いますが、実は読んでいて、裕子にはあまり魅力を感じませんでした。理由は後述します。 2人めは鹿敷堂桂馬です。 表情に乏しく、物腰には覇気が感じられない。 鹿敷堂はそんな冷めきってやる気のない人物に見えます。しかし、その思考や行動は優れたプログラマーらしく効率的に計算して書かれたコードに則っており、無駄がありません。実にクールなのです。 それでいて心には熱い血が流れており、救うべきと判断した人物には最善となる手を打ってくるような温情派でもあります。 そんな鹿敷堂桂馬はまさしく新しいタイプのヒーローで、実に魅力的な人物でした。 そして3人めが、敵キャラとなる八島優一です。 八島も優れたプログラマーであり、計算を尽くして書いたコードに従い計画を進めていきます。 鹿敷堂の相手にとって、八島は不足のない人物として描かれていました。 本作がおもしろかったのは、鹿敷堂 対 八島というプログラマー同士の激突が中心で、頭脳戦を描いてくれていたからだと思います。 そして、その狂言回しの役割を務めるのが裕子なのです。だから裕子は魅力抑えめで描かれたのではないかと推測します。 ともあれ、主人公を黒子に回すなど思いきった発想で、柳井政和という作家の斬新さを見た思いがしました。 最後に、IT化社会の恐ろしさをひしひしと感じさせられたことに触れておきます。 まず情報が価値を持つため、犯罪者たちはあらゆる手段で情報入手を企むようになります。 ハッカー集団による不正アクセスやランサムウェアなどの外部からの攻撃だけでなく、有能な社員としてスパイを潜入させるといった内部犯行も増えるに違いないでしょう。 そうして犯罪者側が手中にしたデータに自分の個人情報が入っていることを、我々は気づきもしないということが恐ろしい。 また、優秀なプログラマーが知らず知らずのうちに、犯罪者に利用されたり犯罪に巻き込まれたりすることも、これからますます多くなりそうで、そのこともゾッとするほど恐ろしく感じます。 重厚さは感じられないものの、リアルの恐ろしさを描けていた点で、よい作品だったと思います。 * * * * * 柳井政和さんは初読みの作家さんです。 nagasakafujio さんのレビューと評価を見て読んでみたくなって手に取りました。 とてもおもしろかった。読んで本当によかったです。2作目もぜひ読もうと思っています。 nagasakafujioさん、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
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柳井さんの作品に 興味があり 是非読んで見たく 手に取りました。 プログラムのことが 全然わからない私でも 最後まで スムーズに 読めました。 絶対 ハッピイエンドに 終わると思っていながら ハラハラドキドキ。 柳井さん すごいです。 次回作 あるようなので 早速...
柳井さんの作品に 興味があり 是非読んで見たく 手に取りました。 プログラムのことが 全然わからない私でも 最後まで スムーズに 読めました。 絶対 ハッピイエンドに 終わると思っていながら ハラハラドキドキ。 柳井さん すごいです。 次回作 あるようなので 早速 読んで見ます。
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いかにも気の強い女主人公の安藤と、過去に誤りを犯し、ある人に助けられた恩で、グレーな業務を引き受けながら、プログラムの世界にいる鹿敷堂の話。 実際に著者がプログラマーであることで、単なる探偵ものでなく、プログラミング言語のストーリー仕立てになっており、非常にスリリングで先の読め...
いかにも気の強い女主人公の安藤と、過去に誤りを犯し、ある人に助けられた恩で、グレーな業務を引き受けながら、プログラムの世界にいる鹿敷堂の話。 実際に著者がプログラマーであることで、単なる探偵ものでなく、プログラミング言語のストーリー仕立てになっており、非常にスリリングで先の読めない話だった。
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