商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/07/30 |
JAN | 9784105901288 |
- 書籍
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誰もいないホテルで
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誰もいないホテルで
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
スイスの作家の短編集。どの作品も共通して、登場人物の行動が不可解というか極端にも思えるが、感情の動きはリアルに感じる部分もあり、小説としての読み応えがあった。表題作の誰もいないホテルでが展開がおもしろく雰囲気も明るくて読みやすかった。他の短編も、暗い雰囲気であるが引き込まれた。村...
スイスの作家の短編集。どの作品も共通して、登場人物の行動が不可解というか極端にも思えるが、感情の動きはリアルに感じる部分もあり、小説としての読み応えがあった。表題作の誰もいないホテルでが展開がおもしろく雰囲気も明るくて読みやすかった。他の短編も、暗い雰囲気であるが引き込まれた。村上春樹っぽさを感じていたが、実際にスィートドリームスという作品は村上春樹が重訳して「恋しくて」という作品が発表されているらしい。
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スイス作家ペーター・シュタムの短編集。久しぶりに海外文学を読みたくて。新潮クレスト・ブックスデビュー。 ああ、綺麗なものを読んだな、という感想に尽きる。 心が洗われるというか、身体をデトックスしてくれるような作品集。内容的には不穏な短編もあるけど。 シュタムの故郷がモチーフなのか、ほとんどの作品に湖がでてくる。繰り返される日常のちょっとした変化、その変化に直面した時の人間らしさが描かれていると思った。 深く読み込むと色々な見え方がありそう。思い出したかのように再読しそうな作品。 【誰もいないホテルで】★おすすめ 表題作。よくよく考えると凄く不条理。彼女とはなんだったのか。不思議な余韻。 【自然の成りゆき】★おすすめ 隣人の不幸を聞くことにより、自分たちが生きていること、幸せなことを自覚。なんとなくわかる。 【主の食卓】 主人公が痛々しい。でも、ここまで行くと幸せかも。 【森にて】 こちらも不思議な余韻。主人公の生き辛さが苦しくなる。 【氷の月】 見栄というか。他人には幸せに見られたい気持ちが共感できる。 【眠り聖人の祝日】 なんというか、良かった。頑張った。初々しい。そこが良い。 【最後のロマン派】★おすすめ 読んでて一番辛かった短編。でも、最後に希望もあって。好きな作品。 【スーツケース】★おすすめ これも好き。残される不安、孤独への不安。きっと同じ行動を取るかも。 【スウィート・ドリームズ】 同棲を始めた頃はいいけど。。。崩壊の兆しが垣間見える作品。どこまでがフィクションなのかわからなくなる最後も良い。 【コニー・アイランド】 写真。これしか言えない。
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スイスの作家の短編集。表紙と新潮クレストなら外れないか、と思って。タイトル作が非常に印象深くて…営業再開してると聞かされて山奥の湯治場に静かな環境を求めて赴いた主人公、ホテルには他に客がおらず、ホテルの人間として振る舞う謎の女がいるだけ。電気も水道も再開しておらず食事は缶詰のみ。...
スイスの作家の短編集。表紙と新潮クレストなら外れないか、と思って。タイトル作が非常に印象深くて…営業再開してると聞かされて山奥の湯治場に静かな環境を求めて赴いた主人公、ホテルには他に客がおらず、ホテルの人間として振る舞う謎の女がいるだけ。電気も水道も再開しておらず食事は缶詰のみ。しかししっかり宿帳への記入と宿泊代は正規やされるという。違和感を覚えつつもなんとなく滞在してしまう…という話。ほかの作品もだいたいこんなトーンで決して明るく心弾む感じではない、かといって陰鬱とも違う独特な印象。他にはリノベされた工場跡地の警備員の話と音楽フェスを近所で開催される孤独な有機農家の若者の話が印象に残った。いかにも欧州という感じで明るく楽しくみたいな作品があまり好きではない、という人にはおすすめできるかな。自分はじゅうぶん楽しめました。
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