1,800円以上の注文で送料無料

水の歴史 「食」の図書館
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1216-02-00

水の歴史 「食」の図書館

イアン・ミラー(著者), 甲斐理恵子(訳者)

追加する に追加する

水の歴史 「食」の図書館

2,420

獲得ポイント22P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784562053230

水の歴史

¥2,420

商品レビュー

4.2

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以下3点のキッカケで読む事になった『水の歴史』(イアン・ミラー)。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ❶『日本人はなぜ富士山を求めるのか』(島田裕巳)で水に関係する儀式(日本の禊ぎ、インドのガンジス川沐浴、古代ヒッタイトの沐浴)について知り、関連書を読みたくなった。 ❷『文明崩壊』(ジャレド・ダイヤモンド)や『国土と日本人』(大石和久)を読んで、「人間はある程度食べなくても生きれるけど、水がなくなったらアウト」という事が感覚的にわかった所でら水に関する歴史にどんなものがあるのか気になった。 ❸『サステナブル・フード革命』(アマンダ・リトル)で【水】が関係する争いを知り、関連書を読みたくなった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今回に関しては❷がメインとなりました。 本書は欧米の水に関する歴史が主ではありましたが非常に勉強になりました。 ローマやエジプト、メソポタミアなど古代の文明国家で水管理システムがアチコチで見られるけれど、 時が流れるにつれて、 工業の発達による水汚染、水に関係する感染症の蔓延が発生。 「水よりお酒の方が安全」という考えを多くの人が持つ中、「水は人間にとって絶対に必要なもの」という事を知る医師、科学者、医療ライターの活動によって、 飲料水の普及が成し遂げられて今にいたる壮大な歴史は感動しました。 ただ、現代の水問題が深刻である事は考えさせられました。 本書が発行された2016年時点で、 ●地球の水の約97%は、浄水処理がなければ危険で飲む事ができない。 ●数世紀にもわたる技術革新にもかかわらず、海水を飲み水に変える方法はいまだ発見されていない。 という事がわかっており、 「文明とは、人間と水の終わりのない対話」という引用文は深かったです。 そして読み終えた今、「飲み水は天然資源と考えられがちだが、実際は人間がつくる製品と考えたほうが良い」という言葉はずっと頭に残っています。 「水は大切です」とよく言われるけど、 歴史を知るとより一層その中身がわかる気がしました。 今回欧米の水に関する歴史については知ったけど、他国ではどんなものなのか、現在の水事情は…といった所が気になっているので、 関連書読んで知りたいです。

Posted by ブクログ

2022/04/19

昔の水は消毒されておらず水源も汚染されていて病気の元だった。今でもアフリカなどでは下痢で多くの人がなくなっている。安全な水をいつでも飲めるのを人間の権利だと考えるまでになっているが現代になってからやっと実現したことだった。 水が危険な飲み物であり人間は水を飲むように出来ていないと...

昔の水は消毒されておらず水源も汚染されていて病気の元だった。今でもアフリカなどでは下痢で多くの人がなくなっている。安全な水をいつでも飲めるのを人間の権利だと考えるまでになっているが現代になってからやっと実現したことだった。 水が危険な飲み物であり人間は水を飲むように出来ていないとすら昔は思われていたという。どうしたら無味無臭の水を飲んでもらえるのかという試みは昔からずーっと続いてきている。 水が物足りないから他の飲み物を飲んでいる(アルコールは例外)ということを改めて認識した次第。良書。

Posted by ブクログ

2019/06/18

「食」の図書館シリーズ、なんと水について綴られています。 日本で暮らしていると信じられないことですが、世界中のほとんどの水はそのままでは飲むことができません。 現在の先進国では蛇口をひねれば殺菌された水道水が出ますが、ここまで来るのに人類は大変な苦労をしてきました。 お酒が水より...

「食」の図書館シリーズ、なんと水について綴られています。 日本で暮らしていると信じられないことですが、世界中のほとんどの水はそのままでは飲むことができません。 現在の先進国では蛇口をひねれば殺菌された水道水が出ますが、ここまで来るのに人類は大変な苦労をしてきました。 お酒が水よりも健康的と考えられていた時代から、水こそが健康を保つために必要であるという認識へ変遷する歴史にロマンを感じます。 身近に飲み水があることが如何に幸福か、考えさせられる一冊。

Posted by ブクログ