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地図マニア空想の旅 知のトレッキング叢書
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地図マニア空想の旅 知のトレッキング叢書

今尾恵介(著者)

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地図マニア空想の旅 知のトレッキング叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社インターナショナル
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784797673180

地図マニア空想の旅

¥1,430

商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2020/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<目次> 国内編 海外編 <内容> 地図から「妄想旅行」をして、本にしたもの。1990年代にあった地図雑誌「羅盤(らぱん)」に連載した記事を中心に再編成したもの(2016年刊)。地図雑誌があったことも驚き(当時手に取ったことはあったが)、これを単行本にしたことも驚きだが、読んでいて意外と楽しかった。 国内編は古い地図からその時代を旅し、海外編は取り寄せた地図を基に妄想旅をしている。他の本からの知識を含みつつ、地図を読み解ける氏だからこその本だ。そしてその文から風景や人々が浮かんでくるから驚きだ。

Posted by ブクログ

2018/09/11

”昔の地図を見て情景をイメージしながら旅をしよう”がコンセプトの本。高度成長期前夜の京葉地域(船橋あたり)や明治の赤坂、北欧フィヨルド紀行(ノルウェー)など地図だけで時間と空間を越えて旅ができてしまうのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.b...

”昔の地図を見て情景をイメージしながら旅をしよう”がコンセプトの本。高度成長期前夜の京葉地域(船橋あたり)や明治の赤坂、北欧フィヨルド紀行(ノルウェー)など地図だけで時間と空間を越えて旅ができてしまうのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2018/09/blog-post_11.html Amazon↓ https://amzn.to/2OdIEOg

Posted by ブクログ

2017/06/23

 あえて言うなら「VRブラタモリ」とでも表現すべきか。まるでそこを旅しているような仮想旅行記である。  ブラタモリでタモリ氏がよく「高低差マニア」を自称するように、段差には土地の情報が多く詰まっている。当該番組では地形を手がかりに過去の歴史を手繰り寄せることも多い。  本書も地...

 あえて言うなら「VRブラタモリ」とでも表現すべきか。まるでそこを旅しているような仮想旅行記である。  ブラタモリでタモリ氏がよく「高低差マニア」を自称するように、段差には土地の情報が多く詰まっている。当該番組では地形を手がかりに過去の歴史を手繰り寄せることも多い。  本書も地形とそれに重ねられた森林、田畑、道路、鉄路、そんなものを手がかりに過去の、未来の、あるいは遠く離れた土地を旅する。  地図マニアの著者は特に地形図を愛好している。冒頭から少し引用しよう。 「今は多くの人がスマホを持つ世の中になっていて、人類始まって以来、最も地図が閲覧されている時代に違いない。しかしネットで見られる地図には、町ごとの色分けがわかりやすく示されていたり、マンションやレストランの名前が詳しい代わりに、植生を示す記号も等高線もない」 「私が地形図をあちこちで勧めている理由は、まず植生記号で土地の利用状況がわかり、かつ等高線で起伏が明らかにされることで、その土地の景色が手に取るように見えてくるからだ」  地形には物語がある。そうなのだ。  唐突だが私の好きなゲームである「A列車で行こう9」には、地形の自動生成という機能がある。山が何割、海が何割、平地が何割、起伏の激しさはどれくらい、などと設定するとそれに応じた地形を自動で作ってくれて、その地形に線路を引いて列車を走らせることができる。  しかしこのモードの不満な所は実にランダムすぎて、地形に物語を感じにくい。何よりこのゲームには高い所から低い所に流れる川という概念がない。山があれば川がある。それが自然の摂理である。山中を貫く街道はたいていが川沿いであって、鉄路も当然そうなる。しかし川がないのでどうにも嘘くさくなってしまう。その辺はプレイヤーの腕の見せ所なのだろうが、私にはどうにも難しい。  話がそれたが土地にはそれぞれ物語がある。本書もただただ地形に沿って歩くだけでなく、そこに存在する建物や道路の由来などといった豆知識みたいなものがちょいちょい挟まれてくる。知識欲が満たされるというか、ホウホウなるほど、みたいなfunというよりinterestingな面白さがそこにある。  本書所収の文書はほとんどが平成7年から11年に書かれており、もう20年近く前である。当時の著者はあまりインターネットも利用していなかったというから、googlemapなしにこうした地図遊びをしていたというのは、現在からするとなかなか想像もつかないのであるが、便利すぎる世界から不便な場所へ不便な方法で行ってみるのも一興であろう。

Posted by ブクログ

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