商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2016/06/01 |
JAN | 9784591150528 |
- 書籍
- 児童書
いとの森の家
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いとの森の家
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
歌人で作家の、東直子さんが小学生だったときに、実際一年ほど住んでいた、福岡県糸島郡(当時)の、森の中の家を舞台にした、東さんの体験に基づいた創作ということで、都会から田舎へと引っ越した、小学四年生「かなちゃん」の、その自然に満ちた一年間の生活は、東さんと同年代の方には懐かしく感じ...
歌人で作家の、東直子さんが小学生だったときに、実際一年ほど住んでいた、福岡県糸島郡(当時)の、森の中の家を舞台にした、東さんの体験に基づいた創作ということで、都会から田舎へと引っ越した、小学四年生「かなちゃん」の、その自然に満ちた一年間の生活は、東さんと同年代の方には懐かしく感じられて、若い方には、今の時代だからこそ、一種の憧れに近いものを感じられるかもしれません。 その生活は、自然の恵みを享受する有り難みや素晴らしさであったり、生きとし生けるものたち(オケラやホタル、チャボ等)に触れることで、命のあり方を考えさせられたり、物は無くてもアイディア一つで楽しめる、当時の素朴な遊びだったりと、それらの体験を、かなちゃんの友達の「咲子ちゃん」をはじめ、そのお姉さん、かなちゃんの姉と妹も含めての爽やかな交流も瑞々しく、開放的に描かれており、読み手も一緒に、糸島の雰囲気を楽しく体感できるようです。 なんといっても、海と山を共に楽しめる環境って、羨ましいですよね。 また、それと共に、死刑囚のために慰問に行っている、「おハルさん」のエピソードと、死刑囚の人たちが書いた俳句が加わることで、物語に厚みが増したように感じられました。 死刑囚については、簡単にこうだと結論づけはできない難しい問題だとは思いますが、それでも、俳句から窺える、その人の思いや、人と人のつながりについて、考えさせられるものもあり、それに対する、かなちゃんと咲子ちゃんの真摯な思いは、胸に迫るものがありました。 それから、おハルさん自身、魅力的な家に住んでいたり、様々な手作り(料理や刺繍)をしていたりと、かなちゃんにとっては、素敵な憧れの人でもあるのですが、実は、そんなおハルさん自身の人生にも色々あって・・そうした経験を聞くことで、自分なりに考えて、言葉を選んで、おハルさんに伝える、かなちゃん自身の心の成長は、特に印象的でした。
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九州の田舎で過ごした1年間を、小学生の主人公の視線で描いた物語です。死刑囚への慰問にでかけるおハルさんとの真摯なやりとりや、自然の中ですくすく育つ様子が生き生きと表現されています。
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突然周りが田んぼや畑ばっかりのところに引っ越したかなこちゃん。 近所の咲ちゃんと仲良くなり、ハルさんとも仲良くなり、自然の中で様々な経験をし心を養っていきます。 とても素敵な本でした。
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