商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 佼成出版社 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784333027361 |
- 書籍
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〈法華経〉の真実
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〈法華経〉の真実
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従来の『法華経』の解釈には、鳩摩羅什の漢語訳や天台教学に準拠したがために生じた誤読が多分にあることを指摘した上で、『法華経』本来の主旨を明らかにする。独特な解釈や、一般的な読みとは異なる斬新な主張も多いため、本書を鵜呑みにしすぎず、他の『法華経』に関する書籍と併せて吟味するのが良...
従来の『法華経』の解釈には、鳩摩羅什の漢語訳や天台教学に準拠したがために生じた誤読が多分にあることを指摘した上で、『法華経』本来の主旨を明らかにする。独特な解釈や、一般的な読みとは異なる斬新な主張も多いため、本書を鵜呑みにしすぎず、他の『法華経』に関する書籍と併せて吟味するのが良さそう。 以下、自分なりのまとめ。 大宇宙の真理である〈法華経〉を説くには無限の時間を要するため、人間としての釈迦が〈法華経〉を説くためには肉体の制約からの解放(=入滅)が不可欠であった。このとき、釈迦の肉体を構成していた諸要素は大宇宙にエネルギーとして拡散された。そして、肉体を捨てた釈迦は「久遠実成の仏」となり、〈法華経〉を説くことが可能になる。しかし、「仏」ではない、時間の制約を持つ我々が〈法華経〉を理解することはまず不可能である。では、我々に救いはないのかというと、その部分もきちんと『法華経』はフォローしている。われわれに必要なのは赤子のように仏を信じ、すべてを委ねること(=「信」)であり、仏に心を向けることによって「久遠実成の仏」と見えることができるであろう、という旨であった。 『法華経』全編を通じて、「諸法実相」が重要なキーワードとなっている。存在の実相は仏にしか分からない(=われわれには認識できない)ものであるから、女性/男性、善/悪といった様々な状態をそのまま受けとめ、のんびり・ゆったりと生きなさい、というのが『法華経』の主張であると筆者は述べている。 個人的に興味深く読んだのは「変成男子」の部分。竜女が男性にならざるを得なかったのは、サンスクリット語の「菩薩」が男性名詞であり、女性名詞で「菩薩」を表現できなかったというサンスクリット語文法の都合のためだったという話が面白かった。
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