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非常時のことば 震災の後で 朝日文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2016/06/07 |
| JAN | 9784022618627 |
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非常時のことば
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非常時のことば
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
「あの日」から10年。鎮魂の1日に読んだ。 あれから、自分からも、他人からも発せられることばについて考えている。
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「論」より「引用」というべきでしょうか。毎度のことなのですが、つくづく、高橋源一郎のセンスには感心させられます。 ただ、最後の引用の文章が、ぼくには読めない文章だったことに、これまた、つくづく、驚いきました。いったい、どうしたことなのでしょう。この「引用」の文章は、上滑りして...
「論」より「引用」というべきでしょうか。毎度のことなのですが、つくづく、高橋源一郎のセンスには感心させられます。 ただ、最後の引用の文章が、ぼくには読めない文章だったことに、これまた、つくづく、驚いきました。いったい、どうしたことなのでしょう。この「引用」の文章は、上滑りしていませんか、高橋さん? それにしても、古びていない。そこが肝。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202001220000/
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「3.11」によってことばが変わってしまったと考える著者が、そうした経験のなかから生まれてくることばの姿を見定めようと試みた本です。 雑誌『小説トリッパー』で「ぼくらの文章教室」という連載を担当していた著者は、3.11によって文章が変わってしまったといいます。東日本大震災と、そ...
「3.11」によってことばが変わってしまったと考える著者が、そうした経験のなかから生まれてくることばの姿を見定めようと試みた本です。 雑誌『小説トリッパー』で「ぼくらの文章教室」という連載を担当していた著者は、3.11によって文章が変わってしまったといいます。東日本大震災と、それにともなう原発事故に際会したことで、語るべきことばをうしない立ち尽くすほかないという事態に投げ込まれてしまったわれわれにとって必要なのは、以前とおなじようなことばを垂れ流すのではありません。むしろ、ことばがうしなわれた場所に立ちとどまり、どうにかして語るべきことばをさがし求めようとする悪戦苦闘のなかから生まれてくることばがいったいなんであるのかという問いに向きあいつづけることであるはずだと著者は考えます。 本書では、「非常時」のなかから生まれてきたことばとして、ジャン・ジュネの「シャティーラの四時間」、石牟礼道子の『苦海浄土』、川上弘美の「神様(2011)」、ナオミ・クラインの「ウォール街を占拠せよ」などをかなり長く引用し、そうした状況のなかでことばを語り出すことの意味について問いかけようとしています。 これは、「アウシュヴィッツの後で詩を書くことは野蛮である」といったアドルノが直面していた問題と同種の問題だということもできるかもしれません。もちろん、このような問いには、わかりやすい答えは存在しません。もし、よくわかってしまうような答えがあたえられたのだとすれば、それは「非常時」が忘却され、そのときの出来事が既存のことばのうちに回収されてしまったときでしょう。それゆえ著者がとるべき態度は、あえて答えの出ない場所に立ちとどまりつつ、ぎこちなくもことばを紡ぎ出そうとプロセスをそのまま提示すること以外にはありえないのですが、それにしては本書の「問いかけ」はすこしばかりわかりやすすぎたのではないかといういらぬ危惧をおぼえてしまいます。
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