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イラン空軍のF-14トムキャット飛行隊 オスプレイエアコンバットシリーズスペシャルエディション
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イラン空軍のF-14トムキャット飛行隊 オスプレイエアコンバットシリーズスペシャルエディション

トム・クーパー(著者), ファルザード・ビジョップ(著者)

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イラン空軍のF-14トムキャット飛行隊 オスプレイエアコンバットシリーズスペシャルエディション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大日本絵画
発売年月日 2016/04/30
JAN 9784499231855

イラン空軍のF-14トムキャット飛行隊

¥3,520

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2016/05/21
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グラマンF-14「トムキャット」、 トム・クルーズを世界的スターに押し上げた「トップガン」の主要メカであり、可変翼艦上戦闘機という希少な属性から今でも一部の航空ファンの間で非常な人気がある機体である。  本書は米国以外では唯一のF-14ユーザーであるイラン空軍所属のF-14Aについて、イラン・イラク戦争での戦歴そしてほとんど知られていなかったイラン空軍のトムキャットエースに光を当てた本である。その内容は衝撃的であり、従来のイラン空軍F-14についての風聞、たとえば「戦闘機」であるにもかかわらず別の戦闘機の護衛を受けていたとか、主兵装のAIM-54フェニックスミサイルは信頼性皆無で撃墜例は希少であるとか、現在飛行可能機体は僅かであるというような噂は根拠がなく、むしろ圧倒的多数のイラク空軍戦闘機(MiG21や23、あるいはミラージュF1)を相手に激闘を繰り返し多数を撃墜したこと、また信頼性の低いエンジンには手を焼きつつも搭乗者達がF-14とAIM-54を信頼していたことを、実際にF-14に乗って戦ったイラン空軍の元パイロット達への取材をもとに明らかにしている。  かかる内容の衝撃性ゆえに(たとえば日本語版WikipediaのF-14やAIM-54の項目は本書の出版後大幅に加筆されている)その内容についてはさらなる検討が必要であろう。とはいえ著者が本書の執筆のために、イラン空軍の現役・退役軍人にインタビューするにあたって費やした労力は想像を絶するものである。イラン・イラク戦争時のF-14搭乗者達は概ねイスラム革命前のパフラヴィー朝時代に入隊していたため、革命後のイラン政府から「シャーのパイロット」とみなされて投獄されていたところを、イラク軍の侵攻によって軍務に復帰したのであった。本書には戦後イラン当局が戦果検討会でF-14による撃墜を革命防衛隊の防空部隊の戦果に書き換えたことを示唆するくだりがあるが、彼らの微妙な立場ゆえにイラン政府によって宣伝されることもなく、西側世界でほとんど知られることがなかったのだった。本書によって明らかになった彼ら真のトップガン達とF-14の「秘めたる戦史」に敬意を表すと同時に、ハセガワにF-14Aイラン空軍仕様の再生産を強く要望するものである。

Posted by ブクログ

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