商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 一迅社 |
発売年月日 | 2016/05/20 |
JAN | 9784758048248 |
- 書籍
- 書籍
ボタニカル
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ボタニカル
¥1,430
在庫なし
商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
植物に寄生されたボタニカル病の人たちを救う樹木医の雨宮芙蓉。 義父に恋した女子高生の迷い。 流産した双子のこの一人の記憶を忘れかけていた母親。 認知症の老人が思い出の場所で作り出した笑顔あふれる家族団欒。 がん患者の体に蔦を這うように寄生する沙羅双樹。 ボタニカル病患者はそれぞれに抱えた思いが 植物と一緒に様々な不思議な現象を作り出している。 芙蓉自身も、父と同じボタニカル病に取り憑かれている張本人だった。 植物と不可思議な現象。ファンタジー。
Posted by
美しくて儚くて、まさに花のような本。 水に濡れると花びらが透明になる花があるなんて、ちっとも知らなかった。すごいな世界。
Posted by
植物に寄生された「ボタニカル病」に侵された人を治す「樹木医」の紡ぐ、幻想的な短編集。ふわふわとした雰囲気の物語は、けれど季節の移ろいと患者たちとの交流のその果てに、「意外性」が用意されている。 その酩酊を誘う結末は、幸せとも不幸せともつかない、浮遊感を誘うものなので、どこか心落...
植物に寄生された「ボタニカル病」に侵された人を治す「樹木医」の紡ぐ、幻想的な短編集。ふわふわとした雰囲気の物語は、けれど季節の移ろいと患者たちとの交流のその果てに、「意外性」が用意されている。 その酩酊を誘う結末は、幸せとも不幸せともつかない、浮遊感を誘うものなので、どこか心落ち着かない感覚にさせられるのだけれど、いっしょにたゆたいたい、と思うような危険な誘惑にも満ちています。 なんというか、ハッキリした輪郭を持つ物語、きっぱりとしたエンドマークのつくお話ではないので、もやっとした感覚は後に残るだろうから、万人向けではないだろうけれど…、独特のうつくしさに満ちた世界観は魅力的だと感じたお話でした。
Posted by