商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2016/05/16 |
JAN | 9784093884679 |
- 書籍
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逆説の世界史(2)
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逆説の世界史(2)
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。 日本史に比べて、彼の詳...
逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。 日本史に比べて、彼の詳細さがこの2巻では抑えられていますので、展開のスピードは速く、わかりやすいのだが、ちょっと物足りないとも感じてしまった。やはり井沢元彦の良さは徹底的に突っ込むところであり、第1巻ではそれなりに突っ込んでいたのだが、今回のテーマはそもそも1冊では無理なテーマだと思うのだが、 逆説の日本史が終わらないうちに、逆説の世界史に手を出しているのだから、世界史についてはもっとコンパクトに纏めるつもりなのだと思う。日本史に30年以上かかっているのだから、同じテンポで世界史を記述するのは無理なのだ。
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「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書@山崎圭一」を目次的に参照し、山川資料集(世界史図説)でビジュアル補足しながら読んだ。世界史初学者だから、目にすることすべてが新鮮だった。一神教の歴史と考え方の流れを詳細にしかし一気に把握できる。併読した「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講...
「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書@山崎圭一」を目次的に参照し、山川資料集(世界史図説)でビジュアル補足しながら読んだ。世界史初学者だから、目にすることすべてが新鮮だった。一神教の歴史と考え方の流れを詳細にしかし一気に把握できる。併読した「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座」後半のインタビュー記事を読むと、井沢さんの主張もすべてその通りではないことがわかる。いろんな意見を知り、それを尊重することがいかに大切か。過干渉せずに仲良くすればよいではないかという態度は日本人の得意ではないかと改めて感じた。
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副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユ...
副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユダヤ教から生まれているというのは驚くべきことである。この本は、ユダヤ教、キリスト教、十字軍、オスマン帝国を順に考察していく。一神教-とにかく神の言うことが正しい、教えを守れ、何か不都合があれば人間が悪い。他の神を信じているやつら(いやそれは本当の神ではない)は、敵である、滅ぼしてもいいというわけだ。ユダヤ教徒は、出エジプトのとき、敵対するエリコ、アイの町の住人を皆殺しにしたという。旧約聖書にそうあるのである。ユダヤ教に限らず、キリスト教、イスラム教もどれも排他的である。イスラム教の開祖のムハンメドは、信仰を広げるために生涯戦争し続けたのだ。これが聖戦のいわれなのだ。そのときから、信仰のために戦って死んだ者には、楽園が約束されたという。その楽園とは、上手いもの食べ放題、若い処女抱き放題だという。うーん、いったいこれはなんだろね。 中世ヨーロッパよりも、同時代のイスラム帝国のほうが文化も科学も優れていたというが、近代資本主義社会の成立に成功したのは、ヨーロッパの方であった。プロテスタントの考え方は、商業や金融という世俗的職業も天職で、救われるべき人間は神のみ心のままに行動するに違いないから決して道を踏み外さないということであり、資本主義の活動は肯定されたのである。神の考えを上手に改竄することができたという。イスラム教ではそれができなかった。政教分離をして、なんとか資本主義経済をとりいれようとしても、イスラム原理主義のもと揺り返しがあるのである。うーん、この辺り、まだまだ私には分かりにくかった。 第2次世界大戦後の中東の紛争は、イギリスの三枚舌から始まっているという。中東戦争については、分かりやすくまとめてあった。クルド人問題も取り上げられていて、戦後すぐにクルド人の国の建国を援助していればよかったということであった。 古代から現代まで、一神教の問題は大きい。今後どうしていけばよいのか。歴史を学ぶことによって、様々な意識を変えていかなければならないのだ。
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