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逆説の世界史(2) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/09/10

 逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。  日本史に比べて、彼の詳...

 逆説の日本史28を読んでいて、逆説の世界史を第1巻しか読んでないことが気になり、第2巻を読むことにしました。やはり井沢元彦の鋭い切り込みは世界史でも生きています。一神教の、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教についてそれぞれの問題について切り込んでいます。  日本史に比べて、彼の詳細さがこの2巻では抑えられていますので、展開のスピードは速く、わかりやすいのだが、ちょっと物足りないとも感じてしまった。やはり井沢元彦の良さは徹底的に突っ込むところであり、第1巻ではそれなりに突っ込んでいたのだが、今回のテーマはそもそも1冊では無理なテーマだと思うのだが、  逆説の日本史が終わらないうちに、逆説の世界史に手を出しているのだから、世界史についてはもっとコンパクトに纏めるつもりなのだと思う。日本史に30年以上かかっているのだから、同じテンポで世界史を記述するのは無理なのだ。

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2020/03/29

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書@山崎圭一」を目次的に参照し、山川資料集(世界史図説)でビジュアル補足しながら読んだ。世界史初学者だから、目にすることすべてが新鮮だった。一神教の歴史と考え方の流れを詳細にしかし一気に把握できる。併読した「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講...

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書@山崎圭一」を目次的に参照し、山川資料集(世界史図説)でビジュアル補足しながら読んだ。世界史初学者だから、目にすることすべてが新鮮だった。一神教の歴史と考え方の流れを詳細にしかし一気に把握できる。併読した「ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座」後半のインタビュー記事を読むと、井沢さんの主張もすべてその通りではないことがわかる。いろんな意見を知り、それを尊重することがいかに大切か。過干渉せずに仲良くすればよいではないかという態度は日本人の得意ではないかと改めて感じた。

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2019/08/26

副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユ...

副題が「一神教のタブーと民族差別」となっていて、このシリーズが通史ではないことを示している。キリスト教徒21億人、イスラム教徒12億人、地球の人口の半数は、一神教の信者なのだ。この一神教を理解しなければ、世界史はなかなか分からないということなのである。この2つの宗教は、どちらもユダヤ教から生まれているというのは驚くべきことである。この本は、ユダヤ教、キリスト教、十字軍、オスマン帝国を順に考察していく。一神教-とにかく神の言うことが正しい、教えを守れ、何か不都合があれば人間が悪い。他の神を信じているやつら(いやそれは本当の神ではない)は、敵である、滅ぼしてもいいというわけだ。ユダヤ教徒は、出エジプトのとき、敵対するエリコ、アイの町の住人を皆殺しにしたという。旧約聖書にそうあるのである。ユダヤ教に限らず、キリスト教、イスラム教もどれも排他的である。イスラム教の開祖のムハンメドは、信仰を広げるために生涯戦争し続けたのだ。これが聖戦のいわれなのだ。そのときから、信仰のために戦って死んだ者には、楽園が約束されたという。その楽園とは、上手いもの食べ放題、若い処女抱き放題だという。うーん、いったいこれはなんだろね。 中世ヨーロッパよりも、同時代のイスラム帝国のほうが文化も科学も優れていたというが、近代資本主義社会の成立に成功したのは、ヨーロッパの方であった。プロテスタントの考え方は、商業や金融という世俗的職業も天職で、救われるべき人間は神のみ心のままに行動するに違いないから決して道を踏み外さないということであり、資本主義の活動は肯定されたのである。神の考えを上手に改竄することができたという。イスラム教ではそれができなかった。政教分離をして、なんとか資本主義経済をとりいれようとしても、イスラム原理主義のもと揺り返しがあるのである。うーん、この辺り、まだまだ私には分かりにくかった。 第2次世界大戦後の中東の紛争は、イギリスの三枚舌から始まっているという。中東戦争については、分かりやすくまとめてあった。クルド人問題も取り上げられていて、戦後すぐにクルド人の国の建国を援助していればよかったということであった。 古代から現代まで、一神教の問題は大きい。今後どうしていけばよいのか。歴史を学ぶことによって、様々な意識を変えていかなければならないのだ。

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2017/06/04

本から離れていたから、読み始めるには重い感じ。でもずっと、宗教、とくにユダヤ教は興味の範囲。でもこの本は、微妙にキリスト教、イスラム教が多かった。興味深い本でした。

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2016/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

キリスト教とは一口に言えば、約2,000年前にいたユダヤ教世界の中に生まれ、いちどは死んだイエスが死から復活したと言う奇跡を認め、イエスを人間でなく唯一の神と信じる宗教のことだ

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2016/07/20

逆説の世界史、2巻目は一神教─ユダヤ教、キリスト教、 イスラム教が題材である。なぜ当時最先端だったとも言える イスラム教国が歴史的に没落していったのかについての 分析など、著者独特の視点は相変わらず読んでいて面白い のだが、何せ相手は一神教という巨大な存在、ごく浅く 歴史をかいつ...

逆説の世界史、2巻目は一神教─ユダヤ教、キリスト教、 イスラム教が題材である。なぜ当時最先端だったとも言える イスラム教国が歴史的に没落していったのかについての 分析など、著者独特の視点は相変わらず読んでいて面白い のだが、何せ相手は一神教という巨大な存在、ごく浅く 歴史をかいつまんで紹介するまでにとどまっているように 思える。この一冊を踏まえてのさらなる論に期待するところ である。

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2016/06/30

旧約聖書、ヨシュア記、なぜ神は大虐殺を許すのか?その理由は、善悪とは神が決めるものであるから、上には絶対的な存在であり、人間は神を中断することをはできない、 インカ帝国を滅ぼしたスペイン人ピサロ、自分は絶対できんなぁ正義であり、反対するものは絶対悪、中南米全体から多神教を撲滅、...

旧約聖書、ヨシュア記、なぜ神は大虐殺を許すのか?その理由は、善悪とは神が決めるものであるから、上には絶対的な存在であり、人間は神を中断することをはできない、 インカ帝国を滅ぼしたスペイン人ピサロ、自分は絶対できんなぁ正義であり、反対するものは絶対悪、中南米全体から多神教を撲滅、現在のキリスト教徒の多い地域に変えた。 本来、善悪は人間同士にとっては相対的な概念、一神教の世界では絶対的な概念に変化、自分が前なら相手は必ず開く、共存を認めることができない相手、 カルバン主義、予定説、マックスウェーバー、 予定説では、仮眠にやらばれた人、救われる1点は神の御心のままに行動するに違いない、人間の生き方、えーと、

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2016/06/24

世界史の中の宗教の位置づけが、ユダヤ教キリスト教、イスラム教の比較の中から理解できます。 宗教の違いが、どのように歴史に影響を及ぼしているか、丁寧に解説してあります。 特にイスラム教が世界史に与えた影響について、再確認することができました。 現代に続く各宗教の確執、イスラム問題な...

世界史の中の宗教の位置づけが、ユダヤ教キリスト教、イスラム教の比較の中から理解できます。 宗教の違いが、どのように歴史に影響を及ぼしているか、丁寧に解説してあります。 特にイスラム教が世界史に与えた影響について、再確認することができました。 現代に続く各宗教の確執、イスラム問題などがよく分かりました。

Posted byブクログ