商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/04/01 |
JAN | 9784104066117 |
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商品レビュー
3.3
7件のお客様レビュー
北村薫の完成や読み解きの力に信頼を置いているのでこちらも読んでみたが、「詩歌の待ち伏せ」に比べて、一編あたりの文字数が少ないせいか物足りなさを感じた。 作品解説が十分にされないままに著者が感慨にふけり始めてしまい、置いてけぼりを感じる部分もあった。 これはもちろん私の読解力不足に...
北村薫の完成や読み解きの力に信頼を置いているのでこちらも読んでみたが、「詩歌の待ち伏せ」に比べて、一編あたりの文字数が少ないせいか物足りなさを感じた。 作品解説が十分にされないままに著者が感慨にふけり始めてしまい、置いてけぼりを感じる部分もあった。 これはもちろん私の読解力不足にも大きく原因があるのだろう。 本編で紹介される、著名な歌人による明らかな解釈の誤りの事例の紹介や、巻末の穂村弘の「短歌は一人で味わいきれるものではない」という趣旨の発言にほっとする。 結局のところ、短歌は文字数が限られている分、その歌の解釈は読む人の経験や心理状態によって大きく左右されるのだろう。ある歌はある人にとって、解説などなくともスッと胸に入って来ることもあり、解説を尽くされて初めて良さがわかることもある。 解説しすぎてしまうと野暮になることもあり、どこまで説明をするのかの匙加減はとても難しいのだと思う。 とは言え、北村薫の読書量や作品を見出す力には本書にも如何なく活かされている。素晴らしい短歌が数多く紹介されているので、その出会いのためだけでも読む価値がある。
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刊行記念に新宿の紀伊國屋書店で氏がお話しされると言うので聞きに行った。丁寧にお話ししてくださって、勉強になったと記憶しているが、配られたはずの短歌の資料…本に挟んでおいたはずが、今見たら、無い…。 当時、ある作家の奥様が亡くなられたというニュースがあって、この本に出てくる歌のいく...
刊行記念に新宿の紀伊國屋書店で氏がお話しされると言うので聞きに行った。丁寧にお話ししてくださって、勉強になったと記憶しているが、配られたはずの短歌の資料…本に挟んでおいたはずが、今見たら、無い…。 当時、ある作家の奥様が亡くなられたというニュースがあって、この本に出てくる歌のいくつかがとても響いた。
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タイトル通り、2首を合わせてエッセイと共に載せてある。 短歌って短いから、私はつい読み飛ばしてしまったり印象に残らなかったりしがち(だからこんなに好きな短歌をあげられるのがまずすごいと思ってしまう)なのだけど、エッセイと一緒に読むとじっくり味わえるなと思った。 対談でも上がってい...
タイトル通り、2首を合わせてエッセイと共に載せてある。 短歌って短いから、私はつい読み飛ばしてしまったり印象に残らなかったりしがち(だからこんなに好きな短歌をあげられるのがまずすごいと思ってしまう)なのだけど、エッセイと一緒に読むとじっくり味わえるなと思った。 対談でも上がっていた 「19 崩壊の調べ 」なんかが印象的。 北村薫がこんなに短歌への造詣が深いとは知らなかった。 短歌が傍らにある日々、素敵だろうなぁ。 (ただ、面白いんだけど、行間の狭さと、エッセイの中に冒頭の2首が出てくるまでにしばらくかかる上にそこまでに別の短歌が出てきたりするのは少し読みにくいかなぁ…冒頭の歌を忘れてしまう…何回も読むからそれが逆に良いのかもしれないけれど。) 最後の対談を、我慢できず本編の途中で読んでしまったのだけど、この本を楽しむスタンスや、更には短歌を楽しむスタンスみたいなものがつかめた気がして、面白かった。
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