商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
発売年月日 | 2016/05/17 |
JAN | 9784620108209 |
- 書籍
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炎と苗木
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炎と苗木
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
毎日新聞に連載されていた、田中慎弥さんの超短編集第二弾。前作からさらに手慣れた感じで、形が出来上がっているようだ。この人の作品は好きなんだが、最近はだんだんやたらと左翼的になって来ているのが残念。左に振っておけば一定の支持者は着くだろうし、毎日新聞のウケもいいだろうけど…。新聞連...
毎日新聞に連載されていた、田中慎弥さんの超短編集第二弾。前作からさらに手慣れた感じで、形が出来上がっているようだ。この人の作品は好きなんだが、最近はだんだんやたらと左翼的になって来ているのが残念。左に振っておけば一定の支持者は着くだろうし、毎日新聞のウケもいいだろうけど…。新聞連載はこれでやめたらしいので、また内面を見つめた小説を書いて欲しい。
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首相が記者会見で明らかに右側に傾いてきている。体調の何らかの変化なのか癖なのか。ついには国会審議の中で野党からも右に傾いている姿勢について、国民の間にも疑問と不安が広がっていると、説明を求められる。首相曰く、マスコミも野党の皆さんも、私が右に傾いているとさかんに騒ぎ立てるが、皆さ...
首相が記者会見で明らかに右側に傾いてきている。体調の何らかの変化なのか癖なのか。ついには国会審議の中で野党からも右に傾いている姿勢について、国民の間にも疑問と不安が広がっていると、説明を求められる。首相曰く、マスコミも野党の皆さんも、私が右に傾いているとさかんに騒ぎ立てるが、皆さんから見て右ということは、私にとって左に傾いているということと嘯く。各紙はこれに猛反発。客観的に見て右に傾くのを左に傾くというのはあまりに無責任と噛みつく。側近たちは極力意識して正面をむくよう進言することになる。 相変わらずの直球どストレート。そんな中、希死念慮をも窺わせる弱気もちらほら見せる。なかなか可愛い。得意の掌編をあえて卒業というのも意味深。何だか特別な一冊になりそう。
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大変おもしろく読んだ。 共食いも宰相Aも正直途中で挫折したんだが、 これは、短いんで、もーだめだー、な瞬間がこず、最後まではい次はい次、な感じで最後まで読めた。 この人のはなんかいろいろ濃いので、好き嫌い分かれるだろうなあっと思う。 でも濃いけど、文章事体は分かりやすいとゆーか読みやすい。ので、この短さはちょうどよい感じ。 表題のイメージは深い。 「今日の昼飯」が結構好き。 「右傾化」には笑った。が「体験」がそれなりに実体験は入ってそうでコワイ。 表現の自由に鎖がまかれないことを願うのみ。 いや、願うだけじゃだめなんだろうが、 今回の選挙結果をみれば暗澹たる気分。
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