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言ってはいけない 残酷すぎる真実 新潮新書
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言ってはいけない 残酷すぎる真実 新潮新書

橘玲(著者)

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言ってはいけない 残酷すぎる真実 新潮新書

924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/04/18
JAN 9784106106637

言ってはいけない

¥924

商品レビュー

3.6

389件のお客様レビュー

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2025/01/21

1章では知能・病気・犯罪傾向・障害等の遺伝的性質を残酷に、明確に示している。また、そこからの経済格差や性差別等の話題も展開していて、事実と現象の繋がりが非常に分かりやすい。 「親のせいにするな」や「努力でなんとかなる」といった言葉がいかにナンセンスであるかが、多くの根拠を持って...

1章では知能・病気・犯罪傾向・障害等の遺伝的性質を残酷に、明確に示している。また、そこからの経済格差や性差別等の話題も展開していて、事実と現象の繋がりが非常に分かりやすい。 「親のせいにするな」や「努力でなんとかなる」といった言葉がいかにナンセンスであるかが、多くの根拠を持って立証されている。 2章はルッキズムに基づく経済格差や幸福度等について書いている。さらに、生物学的観点や経営学的観点から男女の性戦略もいるされており、「哺乳類としての人間」の本能の起源を知ることができた。 3章は発達心理学や集団社会学などの観点から、子どものアイデンティティ形成やパーソナリティの根拠となる事象を検討している。 社会的な生物である人間が、集団から排除されないために結託関係を築き、同じ敵に対してみんなで共同体意識・帰属意識を醸成していく過程は、いじめや戦争など、「内と外」の性格を持つ人類的現象にも反映できると思った。 「神話」を廃して、「遺伝」という確実な真実を映し出すことを試みている。本書を自らの生活や意識にいかに生かすかが重要だと思う。

Posted by ブクログ

2024/12/29

本書を一言でまとめると、「遺伝は通常思われている以上に私たちに影響を及ぼしている」といったところだろうか。 【1】努力は遺伝に勝てないのか 【2】あまりに残酷な「美貌格差」 【3】子育てや教育は子どもの成長に関係ない 本書は上記の3章からなっている。が、章ごとのテーマを突き詰...

本書を一言でまとめると、「遺伝は通常思われている以上に私たちに影響を及ぼしている」といったところだろうか。 【1】努力は遺伝に勝てないのか 【2】あまりに残酷な「美貌格差」 【3】子育てや教育は子どもの成長に関係ない 本書は上記の3章からなっている。が、章ごとのテーマを突き詰めているわけではない。それは、本書が月間「波」連載されていた「残酷すぎる真実」に加筆・改変したものだからだ。便宜上、章立てにしているが、実際はそれぞれが独立したテーマで以下の13のからなる読み物である。 I 努力は遺伝に勝てないのか 【1】遺伝にまつわる語られざるタブー 【2】「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー 【3】知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人 【4】進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか 【5】反社会的人間はどのように生まれるか II あまりに残酷な「美貌格差」 【6】「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー 【7】あまりに残酷な「美貌格差」 【8】男女平等が妨げる「女性の幸福」について 【9】結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実 【10】女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか? III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない 【11】わたしはどのように「わたし」になるのか 【12】親子の語られざる真実 【13】「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実 一つ一つが完結しているので、どこから読んでもいいし、興味のあるところだけ読んでもいい。そういう点で読みやすい本である。 私は、橘玲氏の本は割と読んでいる方なので、いつもの橘氏らしさを感じる読みやすいものだった。同著者の「『読まなくてもいい本』の読書案内」も読んでおり、既知のことも少なくなく、「残酷すぎる真実」というほどのものではなかった。 本書で述べられていることはすべてエビデンスがある(まえがきより)というが、そのエビデンス自体が必ずしも正しいとは限らないところが、科学的であることを標榜している読み物の注意点である。 その辺りを考慮して(真実はひとつだけであると思わないで)、読めば誰もが楽しめる本である。先に挙げた目次のうち一つでも興味があれば一読する価値はあるだろう。

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2024/12/17

「馬鹿な親から馬鹿な子どもが生まれる」のなら、努力は無駄になって「教育」が成立しなくなってしまう。だからこそ、自然科学の研究成果とは無関係に、「負の知能は遺伝しない」というイデオロギー(お話)が必要とされるのだ。p20 異常な犯罪がなんの理由もなく行われる、という不安にひとは耐...

「馬鹿な親から馬鹿な子どもが生まれる」のなら、努力は無駄になって「教育」が成立しなくなってしまう。だからこそ、自然科学の研究成果とは無関係に、「負の知能は遺伝しない」というイデオロギー(お話)が必要とされるのだ。p20 異常な犯罪がなんの理由もなく行われる、という不安にひとは耐えられない……p28 「非共有環境」 「相関関係があるからといって因果関係があるとは限らない」 税金を投入して高等教育を無償化したところで、教育に適性のない最貧困層の困窮はなにひとつ改善しないだろう。 心拍数と犯罪の相関。 「ほっそりとした顔の男性が幅の広い顔の男性に殺されている」テストステロン値、攻撃性。 p145 ジャック・ウェルチ(ワイの父親に似てる……) オプトアウト 「女の子は生まれつき人間の顔に興味を持ち、男の子は生得的に動くものに興味を持つのだ」p152 男性は言語機能を左脳が司っているが、女性は両方。 脳の生理的な違いによって好きなことが違う。 「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」 キブツ 社会実験 キブツでの生活が長いほど性別役割分業の傾向が強く見られた。p156 クーリッジ効果p170 焼灼 人間……乱婚説p192 子供が親の言う事を聞かない理由p222 アイデンティティというのは集団への帰属意識のことだ。

Posted by ブクログ