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まなざしの記憶 角川ソフィア文庫
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まなざしの記憶 角川ソフィア文庫

鷲田清一(著者), 植田正治

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まなざしの記憶 角川ソフィア文庫

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2016/04/23
JAN 9784044000837

まなざしの記憶

¥968

商品レビュー

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2016/05/02

分かった気がしない。むずかしい。 そうだなあと思えば、そうではないように思う。 「美しい」ということが、女性の属性としてとらえられるとき、男性からの選別効果を発揮する。そのおそろしさを知っているから、ひとはだれかに向かって「美しい」とはなかなか言えないという。 なるほど。「美...

分かった気がしない。むずかしい。 そうだなあと思えば、そうではないように思う。 「美しい」ということが、女性の属性としてとらえられるとき、男性からの選別効果を発揮する。そのおそろしさを知っているから、ひとはだれかに向かって「美しい」とはなかなか言えないという。 なるほど。「美しい人」というと、私はまずその人全てを浮かべることが多い。 その人が自然と現れ、その自然に少し光が差しているような人。 でも、「美しい顔」というと、美術的精緻があるように思う。それは、予め決められた美しさに、寸分違わない造りをしているかどうか、だろう。 それでも、私たちはその美術的精緻を追い続けている。化粧なんてしなくとも、と言われても、それが私の何かを整える行為なのだと思う。 だから、男性に選別されるためと言われると、そうであるような、そうでないような心地になる。 皮膚、身体接触、生きること、食事。 後半に多くなるのがホスピタリティーというキーワードだ。 聴くこと、待つこと、支え合うこと。 人が最後に一人では生きていけなくなることの、その生き方を見つめている。 考えさせられる。 そうした関係を築きやすい社会ではない。 だから、仕事としてのホスピタリティーばかりが栄えていて、そこに心があることに、お互いが気付けず悲惨な結果が起こることもある。 でも、だからって誰もが負け試合を経たスポーツマンにならなくても良いと思う。 医者は、教員は、待つことにも意味のある職業だ。 ここには、少し躓いた。 生きることが、どうなっていくか。 その初めと終わりを考える人は、誰なのだろうと思う。

Posted by ブクログ