商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2016/03/01 |
JAN | 9784396634902 |
- 書籍
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花が咲くとき
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花が咲くとき
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商品レビュー
4.4
37件のお客様レビュー
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大介と北海さんの旅小説。 小学校で一度イジメに遭い、それからはなるべく標的にされないようにひっそり過ごす大介。 成績を上げる事にばかり執着する、そんな家庭環境も良くない。 家出に至るのもむべなるかな。 北海さんも一人旅のつもりが、小学生に勝手に付いて来られるのだからたまったもんじゃない。だがそれも運命と賭けをし、二人で長崎を目指す。 昭和後期の携帯もインターネットも無い時代だから成し得た貧乏二人旅ではなかろうか。 そしてだからこそ人と人が触れ合い、何かを学ぶ。 大介の成長は素晴らしかったし、更に北海さんの実直さには唸る。人柄の何と魅力的な事か。病室で伝える心の裡は『許す』以上に筋が通っていた。 気持ち善く読み終える事ができた。
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小学生の大介の暮らしが、かなり息苦しい。 クラスの中でも、親との間でも… 隣家の庭の花芽を削るというのはダメだよーと思うけれど、旅の中で色々な人と出会い、大介が少しずつ変わっていく姿がとても良かった。 そして少年の冒険成長の物語かと予想したが、この旅の源となる北海の過去…これ...
小学生の大介の暮らしが、かなり息苦しい。 クラスの中でも、親との間でも… 隣家の庭の花芽を削るというのはダメだよーと思うけれど、旅の中で色々な人と出会い、大介が少しずつ変わっていく姿がとても良かった。 そして少年の冒険成長の物語かと予想したが、この旅の源となる北海の過去…これが、とても考えさせられて、予想以上に深く入り込んで心に沁みる作品。 大満足です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
親や学校に嫌気がさし、家出を決意した小学生の男の子が主人公の話でした。主人公、大介が住んでいる家の隣には、手のない老人、北海が住んでいた。北海が持っていた手紙を盗み見、彼が長崎を目指していることを知る。北海と共に旅をしながら大介は様々な大人に出会う。トラックの運転手や、ストリッパーを行う女性、刃物研ぎを生業にする男性……多くの出会いを経て大介は一つ一つ世界を知る。やがて、戦争を体験した北海の悲惨な過去が語られる。長崎にいるのは、北海と一緒に入牢されていた人間だった。 夏休みに決行した家出から始まる学校では教えてくれないリアル。 大介の中にあった偏見や固定概念が覆され、身体的にも精神的にも大人になっていく姿がつぶさに表現されていました。とても素晴らしい作品だと思います。
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