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コーランの読み方 イスラーム思想の謎に迫る ポプラ新書089
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コーランの読み方 イスラーム思想の謎に迫る ポプラ新書089

ブルース・ローレンス(著者), 池内恵(訳者)

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コーランの読み方 イスラーム思想の謎に迫る ポプラ新書089

902

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2016/02/03
JAN 9784591149645

コーランの読み方 イスラーム思想の謎に迫る

¥902

商品レビュー

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2025/03/27

1. コーランの理解の難しさ - コーランは多くの人にとって一度手に取ったことはあっても、読み通すことや理解することは難しい。 - 読者が満足に理解し、納得できたとは言い難い。 - コーランは一貫して読み通すために設計されておらず、全てを理解することを期待されていない。 2. ...

1. コーランの理解の難しさ - コーランは多くの人にとって一度手に取ったことはあっても、読み通すことや理解することは難しい。 - 読者が満足に理解し、納得できたとは言い難い。 - コーランは一貫して読み通すために設計されておらず、全てを理解することを期待されていない。 2. コーランの特異性 - 通常の名著には著者がいるが、コーランは預言者ムハンマドから神の啓示として語られる形を取っている。 - 人間の手で書かれたという形式を取らず、信者からは神の言葉として認識される。 3. 信者とコーランの関係 - コーランは信者にとって、あらゆる価値判断の基準とされている。 - イスラーム教徒はコーランの教えを現実に照らし合わせ、正しいかどうかを判断する。 4. 翻訳の重要性と難しさ - 本書の翻訳作業は楽しみながら行われたが、一般向けに簡易に書かれたものではない。 - コーランに照らし合わせて現実を理解することが求められる。 5. 現代社会におけるイスラーム教の考察 - 現代の問題や課題に対して、コーランを基準にすることで新たな視点が提供される。 - イスラーム教について真剣に考えるための機会を提供する。 6. コーランの解釈の難しさ - コーランのテキストはアラビア語で書かれているため、翻訳することでその意味が失われる恐れがある。 - 各アーヤ(章)は特定の文脈の中で理解される必要があり、単純に読むだけではその意義が伝わらない。 7. 宗教的・社会的な影響 - コーランは信仰者にとって、生活の指針となるものであり、社会的な価値観を形成する役割を果たす。 - 教えは戦争や倫理についての考察を含み、現代における人権や環境問題など、様々なテーマに関連付けられる。 8. コーランのメッセージの普遍性 - コーランの教えは時代を超えて語りかけてくるものであり、現代社会のさまざまな問題に対しても適用可能な内容が含まれている。 - 具体的なトピックとして、ジハードや社会的正義、信仰の表現が挙げられる。 9. コーランの解釈の多様性 - コーランの解釈には多様性があり、異なる宗派や文化的背景によって理解が異なることがある。 - 信者たちは、コーランの教えを自らの経験や社会的背景に応じて解釈し、適用している。 10. 結論 - 本書はコーランの理解とその解釈に関する深い考察を提供し、現代社会におけるイスラーム教の意義を再評価することを目的としている。 - 読者はコーランの教えを通じて、自己の信仰や社会的責任について再考する機会を得ることができる。

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2018/09/24

【相見の歴史】世界史に多大な影響を与えた「徴の書」である『コーラン』。「神の書」である『コーラン』がどのように人間によって読まれ、そして誦まれてきたかを紹介していく作品です。著者は、イスラームのみならず、ヒンドゥー教や仏教などについても深い見識を有するブルース・ローレンス。訳者は...

【相見の歴史】世界史に多大な影響を与えた「徴の書」である『コーラン』。「神の書」である『コーラン』がどのように人間によって読まれ、そして誦まれてきたかを紹介していく作品です。著者は、イスラームのみならず、ヒンドゥー教や仏教などについても深い見識を有するブルース・ローレンス。訳者は、自らも中東情勢に関する著作を世に送り出している池内恵。原題は、『The Qur'an』。 訳者がまえがきで記しているように、イスラームを形作るものを個々に切り出して解説するのではなく、イスラームの体型を丸ごと映し出し、総体として理解するのに適した一冊だと思います。イスラームについて知りたい方が最初に手に取る本としては少し難解かと思いますが、いくつかの概説書の後に本書を目にすると、一つ深い視点を獲得することができるかと。 〜「神の言葉」に込められた真実の地平は、いつになっても手に届く範囲の彼方にある。いかなる解釈者もこの運命を免れない。しかしコーランをめぐる論議に一つの視点を示すことはできる。時代を超えて行われてきたのはこの営為である。〜 訳者による解説もこれまたお見事☆5つ

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2016/02/27

ブルース・ローレンス『コーランの読み方』(池内恵訳、ポプラ新書、2016) 米デューク大イスラーム学教授がコーラン成立の背景、思想発展を平たく説いたもの。 ムハンマド本来のイスラーム、分派の形成、テロ思想の構造など興味深い切り口で『コーラン』の背景に迫っています。 著者の幅...

ブルース・ローレンス『コーランの読み方』(池内恵訳、ポプラ新書、2016) 米デューク大イスラーム学教授がコーラン成立の背景、思想発展を平たく説いたもの。 ムハンマド本来のイスラーム、分派の形成、テロ思想の構造など興味深い切り口で『コーラン』の背景に迫っています。 著者の幅広い知識から、イスラームにおける啓典の民の位置付け、中世のムスリム詩人の参加など、豊富な例が引かれ大変興味深いところです。 ムハンマドの没後、数世代を経て『コーラン』は韻律を重視した「詠まれるべきもの」として整理されていきますが、現代のラップ的なおもしろいもの、カッコいいものとして語り継がれたかのようにも思われます。 【本文より】 ◯太陽を見つめられるものは多くはない。しかしより平凡な探求者でさえ、言葉による信仰と知への探求には限界があると認められるし、認められなければならない。 ◯どの解釈者も、選ばなければならない。誰もが解釈の原則に従わなければならない。解釈する者が誰であろうと、いつどこでコーランに取り組むにせよ、選択されるテーマや問題、重点の置き所は似通っている。最大の相違は、イスラーム的な世界観の規範を主張する際に、コーランのテキストを狭く取るか広く取るかの違いである。 〈『コーラン自身』による言及〉 ◯あらゆる書物を超越する「書物」から、聖コーランは啓示された。 ◯憐れみ溢れ、情け深い神の名において アッラー以外に神はなし 神は一にして、並ぶものなし 「彼こそ統べたもう 彼こそ栄光を一身に集め」 (第64章「騙し合い」第一節) 〈サー・サイイドによる「婦人」章の解釈 → ムスリムの結婚は「愛」ではなく「正義」に基礎を置く〉 ◯とても孤児たちに公平にできはしないと怖れるのであれば、お前たちを喜ばせる女たちから二人、三人、四人と結婚してやれ。しかし平等に扱ってやれないなら、一人にしておけ。 〈訳者解説〉 ◯イスラーム教はあくまでも、人間の側がどのように感じるかどうかとは無関係に、絶対の力を持つ神が人間に命令するものだ。人間はそれを信じて生きていく以外に選択肢はない。

Posted by ブクログ