商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/02/10 |
JAN | 9784041018637 |
- 書籍
- 新書
翻訳百景
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翻訳百景
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
ダン・ブラウンの作品の翻訳を手掛けた方の本。 翻訳ってどうやってるんだろう?日頃の疑問に答えてくれるかのような内容だった。 英語ができるのは前提としても日本語のチョイスの仕方が本当に素晴らしい。 実際に英文と翻訳を比べる箇所があったが、自分の拙い知識で読むと全く面白味のない文章に...
ダン・ブラウンの作品の翻訳を手掛けた方の本。 翻訳ってどうやってるんだろう?日頃の疑問に答えてくれるかのような内容だった。 英語ができるのは前提としても日本語のチョイスの仕方が本当に素晴らしい。 実際に英文と翻訳を比べる箇所があったが、自分の拙い知識で読むと全く面白味のない文章になるところが、翻訳者の方にかかるとそこに情景が描き出される。感服しました。 翻訳する時に、歯応えをどこまで残すかを考えていると書かれているところがあり、確かに翻訳本は読むのに時間がかかるが、本当に面白い本の場合、いい感じに疲れさせてくれ、やり切ったという気持ちでいっぱいになる。 翻訳者の皆さん本当にありがとうございます。
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風呂読書用に購入。 今まで著者のことを存じ上げなかったが、作品に向き合う真摯な姿勢に心を打たれ、早速ツイッターをフォローした。 そこで書かれていた英語勉強法を実践してみている。
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翻訳家、越前敏弥さんのエッセイ。 二〇二〇年、「なんだか日々疲れるから夢中に読書をして癒されたい」という思いからエラリー・クイーンを読み返そうと決めたとき、越前さんは「エラリー・クイーン作品の新訳をしている人」として私の人生に登場した。それまで翻訳者の名前など気にしたことがなかっ...
翻訳家、越前敏弥さんのエッセイ。 二〇二〇年、「なんだか日々疲れるから夢中に読書をして癒されたい」という思いからエラリー・クイーンを読み返そうと決めたとき、越前さんは「エラリー・クイーン作品の新訳をしている人」として私の人生に登場した。それまで翻訳者の名前など気にしたことがなかったが、越前さんがこの新訳にまつわるあれこれについて語るトークイベントのアーカイブ動画を見つけて視聴したらとても楽しかったので、「気になる翻訳家」としてばっちり胸に刻まれた。 そして同じころにたまたま見つけて読んだ、『世界物語大事典』(二〇一九)というファンタジーやSFに重きを置いた文学事典の翻訳者も、偶然にも越前さんだった。この事典に収められた系統の作品が私はけっこう好きだと自覚したので、その後この事典をきっかけとしていくつかの翻訳作品を読み、楽しんだ。 これまでなんとなく「翻訳ものってなじみにくい」という印象を少なからず持っていたのだが、そういうわけでここ最近急激に翻訳作品づいている。しかも例の動画視聴のおかげで、「そういえば今まで当たり前のように思っていたけど、ほにゃらら語で書かれたこの作品を汗水流して日本語に訳した人がいるんだ」ということを、今さらながら強く意識して読んでいる。 と、このように、私にとっては翻訳作品を読む楽しさに目を開かせてくれた張本人である越前さんの翻訳業四方山エッセイが、面白くないわけがない。どんな仕事なんだろう?舞台裏は?修業時代は?そのさらに前史は?同業者は?といった興味がほどよく満たされ一気読み。特に印象に残ったのは、邦題の決め方(特に『夜の真義を』)、『思い出のマーニー』の超短期翻訳プロジェクト(華麗なチームプレーに感嘆、と同時にどんな仕事も肝は同じ?という親近感も)。 誰の訳は好きだとか素晴らしいとか言えるような見巧者の域に達する日がくるかどうかはわからないが、翻訳者がいて翻訳してくれていることがなんと有難いことか!それだけで幸せ!という思いを持ってこれからも楽しく生きていけそうです。 (それから、翻訳そのものの話ではないが受験勉強についての話も胸に刺さった。努力したという経験が大事、と。。。)
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