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人間にとって寿命とはなにか 角川新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2016/01/09 |
| JAN | 9784040820507 |
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人間にとって寿命とはなにか
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
著者本川達雄氏による『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』や『ウマは走る ヒトはコケる』に続き、私には三作目。どれもとても面白い生物学の本で、著者のファンになってしまった。 魅力は、分かりやすさ。目線が素人相手への語り口だ。それと、時々本の中で自作の歌をうたったりもする。...
著者本川達雄氏による『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』や『ウマは走る ヒトはコケる』に続き、私には三作目。どれもとても面白い生物学の本で、著者のファンになってしまった。 魅力は、分かりやすさ。目線が素人相手への語り口だ。それと、時々本の中で自作の歌をうたったりもする。譜面つきだ。なんて愉快な時間! 同氏の本を読んできて、つくづく思うのは、生命にはその身体設計や生き方にそれぞれ“思想“があるという事。この気付きが私には凄く馴染んだのだが、つまり、防御力高めで一歩も動かんぞ、という生き物もいれば、当たって砕けろみたいな多数が死ぬ事を前提とした多産型、そうかと思うと、長寿で子供も少なめ、みたいな種もいる。それぞれの考え方が身体に反映されている。 で、本書はナマコから始まる。 …ナマコかよ、みたいな話だがこれが、無茶苦茶面白い。ナマコは皮が体重の6割。筋肉は体重の7%(人間だと体の半分近くが筋肉)。足は3000本、骨は2000万個。ホロスリンという毒がナマコの体じゅうにあるので、ほとんど動かないが食べられにくい。この「私は動かないから、毒でいきます!」逆に「私は動く方で頑張ります!」みたいな、こういう進化の分岐が随所にあるのだ。 さらに究極の捕食者対策。これは、食べたいと思わせないこと。栄養少なめですよー。皮の中にたくさん骨片があって、食感ジャリジャリ最悪ですよーと。ちなみに人間が食べる「このわた」。「このわた」の「こ」はナマコの「こ」、「わた」は、はらわた。「こ」は芋虫状の動物を指す古い言葉で、生で食べる「こ」がナマコ、家で飼う「こ」がカイコ。勉強になる。 ここからが本川氏の真骨頂。—— ナマコ時間。ナマコの1日は、ヒトの30分。更に現代人は体が使っているエネルギーの他に、石油などのエネルギーを体の使う分の30倍も使っており、そのエネルギーの使用によって動く車やコンピュータによって時間が速まっていることを考慮すると、ナマコの1日は、現代人のたった1分。マナマコの寿命は3~4年だが、それを現代人の時間に換算すれば1日程度。ナマコなんて、何もやっていない生き物に見えるだろうと。 深いよなーと思いながら読むがまだ序盤。この本、纏まりがないとも言えるが、ナマコ話から次々と転調していく構成で飽きさせない。 人間も知覚過敏、多動症の人の方が体感寿命は長いのだろうか。脳機能や身体機能が優れている方が、1時間の思考や動作を10分でできるなら、6倍長い人生を送れるとも言えるのかも知れない。長寿の秘訣は、健康面に限らず身体機能向上にあり。
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生物研究家である筆者のナマコの生態研究がベースになり、そこからヒトとの比較、さらには生き物がそれぞれ持つ「寿命」=「生きる時間」=「時間の速」さについて思索が広がる。 最終的には、人生についての考察に話が及ぶが、とても分かりやすい内容なので、納得しながら読むことが出来る。 車...
生物研究家である筆者のナマコの生態研究がベースになり、そこからヒトとの比較、さらには生き物がそれぞれ持つ「寿命」=「生きる時間」=「時間の速」さについて思索が広がる。 最終的には、人生についての考察に話が及ぶが、とても分かりやすい内容なので、納得しながら読むことが出来る。 車やコンピューターは時間を早くする機械であり、これらを膨大なエネルギーをかけて動かす事で、ヒトは時間を手に入れてきた、という考え方はとても斬新で示唆に富むと思う。 その手に入った時間を何に使うかが、その人その人の人生であろう。
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著者は生物学者だが、タイトル通り哲学的な話題を物理学なども幅広く交えて「現代人の生き方」を問いかける内容。 本書を書いた時点で68歳という年齢が大きく影響しているであろう。「エネルギーを大量に使って時間を買っている」現代の時間の流れを批判的に捉えている。著者の専門分野であるナマ...
著者は生物学者だが、タイトル通り哲学的な話題を物理学なども幅広く交えて「現代人の生き方」を問いかける内容。 本書を書いた時点で68歳という年齢が大きく影響しているであろう。「エネルギーを大量に使って時間を買っている」現代の時間の流れを批判的に捉えている。著者の専門分野であるナマコの他、様々な動物の生態や今より機械に囲まれていなかった時代の日本人の生活などと比較し、システムを作る技術者(やそれを商売にする人達)によって生物としての人間本来のリズムが妨げられていると述べている。 やや極論に走っているところも感じられるが、資本の論理に世の中全体が巻き込まれているという批判は賛同できる。
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