天才

石原慎太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2016/01/22
• JAN: 9784344028777

商品レビュー

2025/11/24

金権政治で田中角栄を批判した後に、テニスコートであった際に、石原慎太郎が田中角栄に呼ばれてざっくばらんと語り合った印象が強い。

2025/09/22

元総理大臣でロッキード事件で有罪となった田中角栄氏の自伝風小説。

私にとっては小説家というよりも「政治家」としての印象が強い石原慎太郎氏の著書ということで、田中氏にかかわりのあった政治家福田赳夫氏、三木武夫氏らの人となりが語られている（これは、あくまでも田中氏というフィルターを通した石原氏の捉え方だろうけれど）。これは、興味深かった。

ロッキード事件については、私も新聞などでの報道でそれなりに知ってはいたが、田中総理を快く思わないアメリカの陰謀説があるということは知らなかった。石原氏だからこの説を強く推すのだろうけれど。

田中元総理については、私は数字にめっぽう強く政治資金を豊富に持っている政治家というイメージを持っていたし、この本を読んでもとても「天才」とは思えないのだけれど。。

2025/08/30

7月の参院選あたりから政治のニュースに触れる機会が多くなり、ふと読み返したいと思い再読。
政治には疎く、政治家を評するような真似は躊躇われるものの、やはり田中角栄というのは優れた政治家で、魅力的な人間ではないだろうか。
とにかく勤勉で、現実的な視点で物事の見通しを立て、類稀な実行力で目的を遂行する。時に手段を選ばず、それゆえに敵も多かったのではないかと思うが、政治家として持つべき能力を兼ね備えた人間だった。
やれることはやる、最後までやり抜く。
やれないことはやらない、お茶を濁すようなことはしない。