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ムーンナイト・ダイバー
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ムーンナイト・ダイバー

天童荒太(著者)

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ムーンナイト・ダイバー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784163903927

ムーンナイト・ダイバー

¥1,650

商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

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2024/10/11

震災後の原発近くの海を潜るダイビングインストラクター舟作。 自分が生き残ってしまったことに罪悪感を抱き、震災から多くの人の「死」に囚われ「死」に浸ってていたけれど、人々の遺品を捜索することにより、「死」から少し離れたところから見つめることで、「生=性」を渇望することができるように...

震災後の原発近くの海を潜るダイビングインストラクター舟作。 自分が生き残ってしまったことに罪悪感を抱き、震災から多くの人の「死」に囚われ「死」に浸ってていたけれど、人々の遺品を捜索することにより、「死」から少し離れたところから見つめることで、「生=性」を渇望することができるようになったのかな、と思う。 指輪が見つかり、海の底で多くの人に「生かされた」とこに気付けたことで舟作の中で「性」と「死」が密接に寄り添う透子との関係が昇華され、最後に「生きる」希望のようなものを取り戻せたように感じる。 ダイビングの描写はナイトダイビングの暗く深く静かな様子が伝わってきて、また潜りたくなる。 舟作が日中の海を空に見立てて、飛んでいると表現するところや、暗い海の中に中性浮力で漂う時、魂になったような感覚になるとそろはダイバーなら容易に共感できるのではいのだろうか。

Posted by ブクログ

2024/08/30

3.11後のフクシマを舞台に立入禁止の海域に潜るダイバーの物語。 身近な人の死と、自分が生きている理由を問いかけながら日々過ごすことはどれだけ辛いことだろうかと想像しながら読む。 「形あるものには限りがある」ということをぼんやり考えた。 気付けば3.11から10年以上が経過して...

3.11後のフクシマを舞台に立入禁止の海域に潜るダイバーの物語。 身近な人の死と、自分が生きている理由を問いかけながら日々過ごすことはどれだけ辛いことだろうかと想像しながら読む。 「形あるものには限りがある」ということをぼんやり考えた。 気付けば3.11から10年以上が経過してしまった。 離れた場所で暮らす私からするともう10年という思いが強いけれど、きっと現地ではまだ10年という思いを抱えている人は沢山いるだろう。 深く静かな海底を感じ、どことなく息苦しさをも感じた。

Posted by ブクログ

2023/09/12

108震災後の癒えない痛みや苦しみの重さは、それぞれに異なるけれど、今生きている人が元気で笑っていることが大切だと思わせる。忘れずに前向きに、言葉では簡単だけれど難しい。でも幸せになる権利は誰にもある。

Posted by ブクログ

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