1,800円以上の注文で送料無料

闇の河 オーストラリア現代文学傑作選
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

闇の河 オーストラリア現代文学傑作選

ケイト・グレンヴィル(著者), 一谷智子(訳者)

追加する に追加する

闇の河 オーストラリア現代文学傑作選

2,750

獲得ポイント25P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代企画室
発売年月日 2016/01/21
JAN 9784773815191

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2018/06/25

アボリジニアートの美術展で購入した本。 先住民と開拓民の間には暗い歴史があり、オーストラリアも例外ではない。狩猟採集の生活スタイルで暮らしてきたアボリジニはことごとく駆逐された。 この本はある開拓民の家族と先住民の出会い、その互いのコミュニティの衝突を生々しく描く。開拓者として成...

アボリジニアートの美術展で購入した本。 先住民と開拓民の間には暗い歴史があり、オーストラリアも例外ではない。狩猟採集の生活スタイルで暮らしてきたアボリジニはことごとく駆逐された。 この本はある開拓民の家族と先住民の出会い、その互いのコミュニティの衝突を生々しく描く。開拓者として成功するタイプがどういう人かもわかり面白い。

Posted by ブクログ

2017/05/19

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) ときは19世紀初頭、ロンドンでの貧窮生活と生命の危機をくぐり抜け、ウィリアムとサラのソーンヒル夫妻は植民初期のシドニーにたどり着く。舟運の仕事についたウィリアムは、やがてシドニーから隔たった入植地に希望を見出し一家で移り住...

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) ときは19世紀初頭、ロンドンでの貧窮生活と生命の危機をくぐり抜け、ウィリアムとサラのソーンヒル夫妻は植民初期のシドニーにたどり着く。舟運の仕事についたウィリアムは、やがてシドニーから隔たった入植地に希望を見出し一家で移り住むが、無人の未開地と思われたそこは、先住民が伝統的な暮らしや祭祀を営む場所だった…。異文化との出会いと衝突、そして和解に至る道のりで、「記憶」はいかに物語られるのか。多文化にひらかれた新たなアイデンティティを模索するオーストラリア社会に、深い衝撃をもたらした現代の古典。 ジャンルを「外国の小説」に入れていいのかと思う小説。 史実に基づいた、と言ってしまえばそれまでなんでしょうがそれでは収まらない物語。 アメリカももっともっとすごくひどいことになっていたんだろう。 続編があるのであればぜひ読んでみたい。でもこれ読むにも時間かかったからなぁ。いつになるやら。 The secret river by Kate Grenville

Posted by ブクログ

2016/06/19

先の東京文芸フェスティバルのイベントをきっかけに購入した本。私自身はオーストラリアにも、移民の物語にも興味があったわけではなかったのだが、偶然参加した作家を迎えてのトークイベントの内容がすばらしく、この厚い本を読もうと決意した次第。 『闇の河』(原題はSecret River)と...

先の東京文芸フェスティバルのイベントをきっかけに購入した本。私自身はオーストラリアにも、移民の物語にも興味があったわけではなかったのだが、偶然参加した作家を迎えてのトークイベントの内容がすばらしく、この厚い本を読もうと決意した次第。 『闇の河』(原題はSecret River)という題名は「地獄の黙示録」の原作となった『闇の奥』(コンラッド)を意識してとのこと…と聞き、無知蒙昧の私は「暗そう・難しそう」尻込みしつつページを開き…あっという間にこの世界に引き込まれたのであった。 生活のための軽犯罪からオーストラリアという未開の流刑地に送り込まれた主人公が、そこでそれなりの暮らしを立てて落ち着いたかと思うと「土地の所有」という、動物としての本能とでもいうべき欲に突き動かされ、シドニーを後にして密林に幼子も含む家族とともに入り「開拓」を進めるが、そこには当然ながら先住民がいた。言葉も習慣も全く異なる彼らの邂逅は、現代であれば宇宙人とのそれに近いものがあるのではないだろうか。 大河ドラマ的に成功を収めつつ闇を抱えるに至った一人の男の人生として読むこともできるし、日本人にはなかなか知られないオーストラリアの歴史の書、異文化の出逢いと衝突を深くえぐった作品としても読める。 だが、文章は平易でたいへん読みやすく(日本語訳もとてもいい)、物語性が高くページターナーな作品でもあるのが素晴らしい。オーストラリアではベストセラーとなり、テレビドラマ化もされたというのもうなずける。 主人公の妻、サラは、インガルス一家の「かあさん」のように、明るさと機転で夫を支える理想の妻であり母である。だがしかし、「ホーム」に帰ることを夢見るサラもまた、最後には闇をのみこむこととなる。 本作は続編もあるとのことで、ぜひ読んでみたい。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品