ママがやった

井上荒野(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2016/01/01
• JAN: 9784163903750

商品レビュー

2024/04/18

初読みの作家さん。
面白かった。
79歳の母がダメ男の父を殺してしまったことから話が始まる。子供達が集まり、どうするどうするとてんやわんや。
その後はダメ男の話や彼を取り巻く人達の話。
つくづくダメ男で、でも魅力的。
ものすごく陰気になりそうな状況なのに、どこか飄々としていて面白かった。

2023/08/02

陰気だけど、面白かった。
最後の方、ドキドキした！
イントロのない音楽のような始まり方。
静と動とか、起承転結とか、作文の基本が出来てるような書き方だった。見せ場は見せ場でちゃんと盛り上がった。

2023/05/06

「母親が父親を殺した」と聞いて慌てて『創太』が実家の飲み屋に戻ると、母親と２人の姉がいた。どこか他人事のような母と、隠ぺい工作をしようとする姉たち。奇妙な空気の中買い物に行かされた創太は、父親の浮気相手と出会い連れてくるように言われる。

それぞれがそれぞれの立場で語る家族の姿。定職にも就かず女好きのいい加減な父親だが、明らかにこの家族に大きな影響を与えているのも父親なのだ。なんだか変わってるなというのが正直な感想。