1,800円以上の注文で送料無料

流砂のなかで
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

流砂のなかで

辺見庸(著者), 高橋哲哉(著者)

追加する に追加する

流砂のなかで

1,430

獲得ポイント13P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/12/26
JAN 9784309247434

流砂のなかで

¥1,430

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/01/24

決してブレない書き手として長年信頼している辺見庸さんと哲学者の高橋哲哉さんの対談集。 昨年12月末に刊行されたばかりです。 周辺事態法から有事法制、集団的自衛権の行使容認、そして安全保障法制と「戦後民主主義」の日本の形が根底から変わりつつあります。 その時々で辺見さんは警鐘を鳴ら...

決してブレない書き手として長年信頼している辺見庸さんと哲学者の高橋哲哉さんの対談集。 昨年12月末に刊行されたばかりです。 周辺事態法から有事法制、集団的自衛権の行使容認、そして安全保障法制と「戦後民主主義」の日本の形が根底から変わりつつあります。 その時々で辺見さんは警鐘を鳴らしてきましたが、すでに引き返せない地点まで来てしまったのかもしれません。 右にしろ、左にしろ、同じ価値観を共有する者らが群れて相手を恫喝するのは既に見慣れた光景となりつつありますが、辺見さんが特異なのは一貫して「単独者」としてあったからにほかなりません。 まったく孤独な一個の責任主体として思索を巡らし、発言してきました。 思索の跡には、時に血がにじんでいることさえありました。 本書でも、辺見さんが指名した対談者である高橋さんの「沖縄観」に対して疑義を呈しています。 およそ「慣れ合う」ということがないのです。 「ロートのように、低い姿勢のなかから、力のない者として歴史を眺めたい。無能者の目。力のない者の目ほど凄いものはない。手遅れかもしれませんが、僕はその目を鍛えたいのです。世界史的イメージの中心には、力のない者の目がすえられるべきなんです」(本書100ページ、発言者・辺見庸さん) 私もそのような目で歴史を眺めたいと思いました。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品