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ある島の可能性 河出文庫
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ある島の可能性 河出文庫

ミシェル・ウエルベック(著者), 中村佳子(訳者)

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ある島の可能性 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2016/01/01
JAN 9784309464176

ある島の可能性

¥1,650

商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2024/10/28

ウェルベックの短い引用に気になるものが多かったし、一応SFに分類されているということで、読んでみた。かなり哲学的な内容で、強制的に自分の今の生き方を見つめ直させられる。ウェルベックの、中年男性の悲哀を克明に描写する力はなんなんなのか。コロナ期はみんな引き籠もってオンライン通信ばか...

ウェルベックの短い引用に気になるものが多かったし、一応SFに分類されているということで、読んでみた。かなり哲学的な内容で、強制的に自分の今の生き方を見つめ直させられる。ウェルベックの、中年男性の悲哀を克明に描写する力はなんなんなのか。コロナ期はみんな引き籠もってオンライン通信ばかりしていただろうし、生き方を見つめ直すこともあっただろうし、かなりこの本のような状態になっていたのではないか

Posted by ブクログ

2023/04/28

フランス人の作家「ミシェル・ウエルベック」の長篇SF作品『ある島の可能性(原題:La possibilite d'une ile)』を読みました。 「モーリス・ルブラン」、「オーギュスト・ル・ブルトン」、「ジュール・グラッセ」、「ジョルジュ・シムノン」、「レイラ・スリ...

フランス人の作家「ミシェル・ウエルベック」の長篇SF作品『ある島の可能性(原題:La possibilite d'une ile)』を読みました。 「モーリス・ルブラン」、「オーギュスト・ル・ブルトン」、「ジュール・グラッセ」、「ジョルジュ・シムノン」、「レイラ・スリマニ」に続き、フランス作家の作品です。 -----story------------- 辛口コメディアンの「ダニエル」はカルト教団に遺伝子を託す。 二千年後ユーモアや性愛の失われた世界で生き続けるネオ・ヒューマンたち。 現代と未来が交互に語られるSF的長篇。 ----------------------- 2005年(平成17年)に刊行された「ミシェル・ウエルベック」の長篇第3作… 著者自ら「自分の最高傑作」と豪語したSF的な構想に挑戦した作品で、ベストセラーになったようですね。  ■第一部 ダニエル24の注釈  ■第二部 ダニエル25の注釈  ■第三部 最後の注釈、エピローグ  ■訳者あとがき  ■文庫版訳者あとがき 舞台は今から2千年後の未来、喜びも、恐れも、快楽も失った人類は、ネオ・ヒューマンと呼ばれる永遠に生まれ変われる肉体を得た… 過去への手がかりは祖先たちが残した人生記、、、 ここに一人の男のそれがある… 成功を手にしながら、老いに震え、女たちのなかに仔犬のように身をすくめ、愛を求めつづけた「ダニエル」。 その心の軌跡を、彼の末裔たち… 未来人(ネオ・ヒューマン)の「ダニエル24」、「ダニエル25」は辿り、夢見る、、、 あらたな未来の到来を… 命が解き放たれる日を。 斬新で衝撃的な作品でしたが… 作品の世界観が頭の中に描き切れず、お笑いタレントや映画監督として社会的には成功したものの愛に対して苦悩し続ける「ダニエル」の行動にあまり共感できなかったので、500ページを超えるボリュームは、ちょっと辛かったですね、、、 作品の中で描かれる、肉体的な愛、性行為に対する欲求は、人間の正直な心理なのでしょうが… 卑猥な表現が多かったので抵抗感も大きかったなぁ、「結局のところ、人はひとりで生まれ、ひとりで生き、ひとりで死ぬ」という言葉には納得感がありましたけどね。

Posted by ブクログ

2023/04/27

22.11.12〜12.19 快と不快のバランスがゼツミョーだった。ウエルベックの作品はいつもそうかもしれないけど。 Back2Backな構成だから形式は『素粒子』に似ているけど、この小説は構造として『人生記』があるから、全体的にカッチリしてる印象を受けた。 アイデアとしての人生...

22.11.12〜12.19 快と不快のバランスがゼツミョーだった。ウエルベックの作品はいつもそうかもしれないけど。 Back2Backな構成だから形式は『素粒子』に似ているけど、この小説は構造として『人生記』があるから、全体的にカッチリしてる印象を受けた。 アイデアとしての人生記の面白さと、書き手であるダニエル1たちが定義する彼の人生の滑稽さと悲しいまでの正直さ。人生記には書かれなかったダニエル1の顛末、ままならなすぎる。 ネオヒューマンは自分自身のことが分かりすぎていてやけにサッパリしているから、その孤独な生き方に滑稽さも含まれているような感じがした。 読んでいてウエルベックは正直な人だなと思った。

Posted by ブクログ

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