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台湾生まれ 日本語育ち
2,090円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2015/12/01 |
| JAN | 9784560084793 |
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台湾生まれ 日本語育ち
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
ぼく自身は言葉で苦労したことはない。与えられた日本語という言葉をみずからのアイデンティティを形成する礎として使ってきた。だが、その言葉そのものが政治的・歴史的な来歴をそなえたけっして公明正大なものではないとしたら。このアポリアに温又柔はきわめて真摯に向き合い、そして彼女の記憶や台...
ぼく自身は言葉で苦労したことはない。与えられた日本語という言葉をみずからのアイデンティティを形成する礎として使ってきた。だが、その言葉そのものが政治的・歴史的な来歴をそなえたけっして公明正大なものではないとしたら。このアポリアに温又柔はきわめて真摯に向き合い、そして彼女の記憶や台湾・中国の歴史、文学作品を踏まえた考察を言葉にしていく。その動機はたぶんに彼女の生きづらさ/困惑もありえただろう(失礼な言いぐさで恥ずかしいが)。そこから見えてくる光景を、ぼくならぼくはどう受け留めるべきか。考えが深まる1冊と見る
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著者の言語に対する追求がすごい。台湾の教育の歴史や台湾語と中国語の違いなど、初めて知ることがたくさんあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
国とは何か、言語とは何かを考えさせられる。彼女が使う言葉は日本語でもなければ、にほんごでもない。ニホンゴである。中国語、日本語、台湾語の間を揺れる(vacillate)ことで、自分自身のアイデンティを獲得し、自分自身の言葉を紡いでいく。その言葉は自分だけの言葉。異化された作家の言葉。外国語を話す時のアクセントの中にこそ、母国語が見え隠れする愛おしさに気付かされる。違和感があるからこそ、人は立ち止まって耳を傾けるのではないか。前回紹介したリービ英雄の教え子であり、新進気鋭の作家、温又柔。 「中華人民共和国に限りなく近い中華民国・馬祖で、わたしは、わたしのニホンゴを抱きしめている」
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