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悦ちゃん ちくま文庫
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悦ちゃん ちくま文庫

獅子文六(著者)

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悦ちゃん ちくま文庫

968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2015/12/11
JAN 9784480433091

悦ちゃん

¥968

商品レビュー

4.4

22件のお客様レビュー

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2024/08/28

昔の話し言葉と、悦ちゃんの真っ直ぐさ、人情味溢れる登場人物達。 時代のパワーなのか、活力が湧いてくる本。 なんとも形容し難い、今の時代にはない実直さ。 大好きな本になりました。

Posted by ブクログ

2024/06/20

三年前に妻を亡くした“碌さん”の元に、再婚話が持ち上がった。 碌さんの姉が勧めるお見合いのお相手日下部カオルさんは、お金持ちで頭が良くて美人だけれど意地悪そうで、10歳になる碌さんの娘“悦ちゃん”を可愛がってくれそうにない様子。 ちょっぴり口の悪いおませなお転婆娘悦ちゃんは、デパ...

三年前に妻を亡くした“碌さん”の元に、再婚話が持ち上がった。 碌さんの姉が勧めるお見合いのお相手日下部カオルさんは、お金持ちで頭が良くて美人だけれど意地悪そうで、10歳になる碌さんの娘“悦ちゃん”を可愛がってくれそうにない様子。 ちょっぴり口の悪いおませなお転婆娘悦ちゃんは、デパートの水着売り場の優しいお姉さん鏡子さんを大好きになってしまい、彼女を碌さんのお嫁さん、すなわち悦ちゃんのママになってもらおうと大奮闘します。 この作品は昭和11年に報知新聞に連載された新聞小説で、耳慣れない言葉や仮名遣いもあるけれどさほど古臭さを感じさせず、当時の雰囲気が魅力的に伝わってきて、とても楽しく読むことができました。 生き生き、はつらつとした文章で、作者のユーモアが冴え渡っていて、次々と先へ進みたくなります。 吞気な碌さんにやきもきさせられる反面、悦ちゃんの切なる願いがいじらしくてとても可愛い。子どもの手紙って、どうしてこんなに感動するのでしょう。 最後まで楽しく読めるはず、だったのに、フィナーレでうるっとさせてくれるなんて…。 この物語は、温かくて、忘れられない一冊になりそうです。

Posted by ブクログ

2023/04/11

私は常々、まだ読んでいない面白い本(私にとっての名著)がもっともっとたくさんある、出会ってないすばらしい文学がまだまだあると思っている。あったあった!獅子文六。子供時代に聞いたことはあるけど、読んだことがない作家だ。昔の流行作家というイメージだった。なんて面白いのでしょう、悦ちゃ...

私は常々、まだ読んでいない面白い本(私にとっての名著)がもっともっとたくさんある、出会ってないすばらしい文学がまだまだあると思っている。あったあった!獅子文六。子供時代に聞いたことはあるけど、読んだことがない作家だ。昔の流行作家というイメージだった。なんて面白いのでしょう、悦ちゃん。文体のリズムもいいし、人物造形もすごく味わい深い。もちろんラストは予想できるんだけど、次々に起こる予想外の事件が楽しい。麻布から江戸川まで電車で7銭、夕刊一部2銭、かけそば10銭。昭和11年ころの生活も興味津々です。

Posted by ブクログ

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