商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/12/01 |
JAN | 9784344424227 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
ハルノさんの容赦ない、そして愛に満ちた文章が胸を打つ。平松洋子さんの解説もいつにもましてキレッキレ。隆明さんの文章は、病気と老いを抱えている時期とあって、少し息切れしている感じだった(それもまたファンにとっては新たな一面という意味でたまらないのでは)。
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思想でも、文芸批評でも、状況論でも、五十年間出ずっぱりで、巨人だのカリスマだの、でも死んじゃった、吉本隆明の、最後の著作かも。まあ、誰でも死んじゃうんですが。ほとんど要介護老人のわがままと、食いしん坊と、家族のヤレヤレ感がなかなか良い。吉本って、最初の頃から、貧乏生活の料理レシピ...
思想でも、文芸批評でも、状況論でも、五十年間出ずっぱりで、巨人だのカリスマだの、でも死んじゃった、吉本隆明の、最後の著作かも。まあ、誰でも死んじゃうんですが。ほとんど要介護老人のわがままと、食いしん坊と、家族のヤレヤレ感がなかなか良い。吉本って、最初の頃から、貧乏生活の料理レシピを書いてたって知ってますか?
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吉本隆明さんと長女ハルノさんの食にまつわるエッセイ。 吉本さんは子どものころの食べ物の思い出を多く語り、最後の方では同じネタをだしたり食とは関係のない話題を載せていたり。そこをつっこむハルノさんはそうとう豪快な感じだ。 中でも笑ったのが、締め切りを抱えた漫画家のハルノさんは、亡く...
吉本隆明さんと長女ハルノさんの食にまつわるエッセイ。 吉本さんは子どものころの食べ物の思い出を多く語り、最後の方では同じネタをだしたり食とは関係のない話題を載せていたり。そこをつっこむハルノさんはそうとう豪快な感じだ。 中でも笑ったのが、締め切りを抱えた漫画家のハルノさんは、亡くなった吉本さんの上にロックアイスを置き仕事にかかった。朝七時半に終わり、死んでる父に出来上がった原稿を見せ、その額を原稿でぺちぺち叩き2ショットの写メを撮ったという。 吉本さんは魚がお嫌い。「おれにはわからない何かが魚にはある」 これ、魚の部分を変えて、使えるなあ。 「信念はどこへいったのかと、嘆かわしくなる。良いことばかり言う集団や個人が増える社会は衰退していく。私はまず、私自身を”良いこと言いの悪癖”から切り離したい。」(211頁より) ハルノさんのいうように、コロッケは男爵イモで作るのが一番だ。
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