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世界の涯ての夏 ハヤカワ文庫JA
726円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784150312121 |
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世界の涯ての夏
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世界の涯ての夏
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商品レビュー
3
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しく書けば難しくできそうなことをライトに表現しているので読みやすい。あと、次元が複数あるわけではないので理解しやすい。もうちょっとノイのパートが多くてもよかったかな~
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なんとも表現し難い、というのが率直な感想。 ひとつの結末を迎えたといえばそのとおりなのだが、何の出来事も起こっていないとも言える。 気に入らなかった部分を先に挙げてしまうとすると、まずは文体。 「〜だった」という過去形が多すぎて、リズム感が悪い。 二つ目は構成。 この作品は、...
なんとも表現し難い、というのが率直な感想。 ひとつの結末を迎えたといえばそのとおりなのだが、何の出来事も起こっていないとも言える。 気に入らなかった部分を先に挙げてしまうとすると、まずは文体。 「〜だった」という過去形が多すぎて、リズム感が悪い。 二つ目は構成。 この作品は、少年と少女のパート、老人が懐古するパート、ゲームクリエイターのパートの3つから成り、場面転換が多い。 それがやや苦痛だった。 私はゲームクリエイターのパートは不要なのではないかと思う。 書き方次第で、他の2つに集約できるはずだ。 良かったのは、少年と少女のパートで、子供らしいワクワクとか、ドキドキが伝わってきたところ。 それだけに、素直なボーイミーツガールが読みたかった。 結末は、始まったのに終わってない感じ。 それに、私は過去を思い出すことも美しいことの一つだと考えているので、ラストは人間の尊厳が奪われているような印象が強い。 ロマンチックSFかと思ったら、結構怖い話だった。 そうか、そう考えたら、あのラストで終わっていいのかもしれない。
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〉あの夏、ぼくは子供だった。 〉半ズボンとビーチサンダルと、汗ばんだり乾いたりするTシャツだった。 〉世界の「終わり」が始まったのは、もうずいぶん昔のことだ。 〉つまり「涯て」が世界に現れたのは、ということだ。 ノスタルジック終末お仕事SF、かな。 球状の侵食異次元空間の進行...
〉あの夏、ぼくは子供だった。 〉半ズボンとビーチサンダルと、汗ばんだり乾いたりするTシャツだった。 〉世界の「終わり」が始まったのは、もうずいぶん昔のことだ。 〉つまり「涯て」が世界に現れたのは、ということだ。 ノスタルジック終末お仕事SF、かな。 球状の侵食異次元空間の進行を止めるために記憶を「思い出す」仕事をしている老人と、 その子供時代の少年、 それから老人の依頼を受けた3Dアバターデザイナーの青年。 三者の視点を交互に描きながら、時間の流れが世界とは違う「涯て」という存在について語る物語。 球状の異界が侵食してくるって言うと、「時の果のフェブラリー」(山本弘)とか「闇の中へ」(グレッグイーガン)っぽい。「正解するカド」の四角…は違うか。 あとネタバレになるけど、涯ての存在はやっぱりあの大きいアレが想起されますね。 ゲームデザイナーの著者による第3回ハヤカワSFコンテスト佳作入賞作品。 ハードSFっぽい読み応えと、読みやすさを両立しつつ爽やかで穏やかな読後感が素敵。面白かった! 今日発売の天冥の標の前に読み終わるかなと思っていたけど一気に読んでしまった。
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