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世界の誕生日 ハヤカワ文庫SF
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世界の誕生日 ハヤカワ文庫SF

アーシュラ・K.ル・グウィン(著者), 小尾芙佐(訳者)

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世界の誕生日 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2015/11/01
JAN 9784150120375

世界の誕生日

¥1,320

商品レビュー

4.6

7件のお客様レビュー

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2022/06/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

質・量ともにしっかりした物語たち。わたしたち人間のかかわる社会、その不平等や弱さまた嘘を、別の視点から光を当てることであばくような、しずかな迫力がある。読了してからまた序文を読み返すのも良いと思う。 後半の3話「古い音楽と女奴隷たち」ーー価値あるとされるものと所有され当たり前に顧みられないもの、「世界の誕生日」ーー終末の予言とその終末のつづきのこと、「失われた楽園」ーー別の星に旅立つときその船の中で何が起こるかーーが、とくに私には重く感じられた。 あとがきは好きになれないかもしれない。

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2021/11/30

「求めぬ愛」「山のしきたり」で描かれる惑星Oでの結婚は、二つの半族(朝と宵)の男女二組で成立するため、構成員は四人。 異性とも同性ともペアになれるが、同じ半族同士がペアになることはない。 四人はそれぞれ独立した部屋を持つことができ、部屋の主の許可なしにそこへは入れない。 とても自...

「求めぬ愛」「山のしきたり」で描かれる惑星Oでの結婚は、二つの半族(朝と宵)の男女二組で成立するため、構成員は四人。 異性とも同性ともペアになれるが、同じ半族同士がペアになることはない。 四人はそれぞれ独立した部屋を持つことができ、部屋の主の許可なしにそこへは入れない。 とても自由なようにも、ひどく不自由にも思える。 「孤独」のレンが実践したように、私が私であるために自由が必要なのは明白なのだけれど。

Posted by ブクログ

2021/08/16

SFが苦手でル・グウィンさんの本はファンタジーしか読んだことがなかったが、彼女はSF界での評価も抜群なのは知っていた。 アニメ作品でいくつかSFに触れる機会があり、チャレンジしてみようという気になりようやく手にとった。 子供向けファンタジーに比べて生々しく、衝動や緊迫に息を飲む...

SFが苦手でル・グウィンさんの本はファンタジーしか読んだことがなかったが、彼女はSF界での評価も抜群なのは知っていた。 アニメ作品でいくつかSFに触れる機会があり、チャレンジしてみようという気になりようやく手にとった。 子供向けファンタジーに比べて生々しく、衝動や緊迫に息を飲む機会も多くあったが、ジャンルは違えど彼女の文化人類学的な視座や思想から紡がれる小説はやはり秀逸。神話や古代壁画を見ながら、ヒトや文化の起こりを見つめ直す感覚。4人の婚姻制度や神々の掟、宇宙旅行など、前提のない世界である時はヒトらしく、ある時は理解しがたい場面にも感情移入させる筆致には唸らされる。短編集で、もう少し続きを見届けたいと願うところで呆気なく途切れるものも多かった印象。読者の心に引っかかり、ついつい頭で続きを描いてしまう尾の引き方が、どの作品にも愛着を沸かせる。 エクーメンとか何の何年とかは正直よくわからなかったのだが、ハードSFは見切りをつける姿勢を身につけなければ笑。不思議な文字列に遥かさと、果てない宇宙の文化史に思いを馳せる素敵な時間だった。

Posted by ブクログ

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