商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2015/11/01 |
JAN | 9784488412142 |
- 書籍
- 文庫
本能寺遊戯
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本能寺遊戯
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
読んで愉しい「歴史推理小説」(笑)。
2023年12月読了。
「漂流巌流島」や「柳生十兵衛」シリーズがとても好きだったのだが、その後あんまり作品を出されていない(自分が、文庫化しないモノには知らん顔してるからか?)感が有り、すっかり御無沙汰していたのだが、ちゃんと執筆為さっていた様で、大変失礼しました。...
2023年12月読了。
「漂流巌流島」や「柳生十兵衛」シリーズがとても好きだったのだが、その後あんまり作品を出されていない(自分が、文庫化しないモノには知らん顔してるからか?)感が有り、すっかり御無沙汰していたのだが、ちゃんと執筆為さっていた様で、大変失礼しました。
著者は、他のレビュアーの言及にもある通り、鯨統一郎氏の『邪馬台国は…』シリーズと同じ系譜を持つ「そんな解釈が成り立つのかぁ!」と膝を打ち、真面目に歴史事件を考証しつつも、《本当の真実》なんて「誰にも分かる訳無いじゃん!」と、まるで読者を“膝カックン”するかの様に、歴史の愉しい迷宮に誘ってくれる、優れたミステリー作家だと思っている。
今回の「女子高生3人組」の主人公は、“今っぽさ”は演出するものの、ちょっと「ワーワー喋り過ぎ」で、推理の過程が撹拌されてしまって、かえって読み難くしているきらいは有るが、日本史上の「ミステリー」とされている事件を《角度を付けた斬り口》で楽しませてくれる、そんな○日新聞みたいな(嘘ですW)楽しい小説であることは間違い無いと思う。
日本史好きな方に、年齢に関係無く楽しんでいただけるものとして推奨したい。
最後に、著者が作品中でも触れている《歴史上のミステリーをあれこれ無責任に“解こう”とする事の馬鹿馬鹿しさ》についてだが、歴史に対する姿勢の程度(レベル)の違いこそあっても、誰もタイムマシンに乗って確認しに行く事が出来ない現在に於いて、その幼稚さや下らなさを詰ったり、「分からない以上は正史の儘で構わない」と拗ねたりするのは、些か大人げ無い気がした点を附しておきたい。
そりゃあね、「歴史推理小説家なんだから、筋の通った“歴史の真実”を導き出して、毎回読者をアッと喜ばせろよ」なんて云う、超無責任な読者に腹が立つのは分かりますが、実際に「歴史学」として研究している方々でも「(信頼出来る一次史料が無ければ)分からないモノは、どう推測したって“分からない”し、例え正史が有っても“トンデモ解釈”に飛び付く様な方々はどうぞ御随意に…」と言ってますから、著者の力量の範囲内で《年次を暗記するだけじゃなくて、有名な歴史上の人物も“自分達と同じ人間であって”そんなに格好の良い人生ばかりじゃ無いんだなと思えば、歴史って結構楽しいな》と、一人でも多くの若者に感じてもらえる様な作品を、今後とも提供して頂きたいと、伏してお願い致します。
追伸:連作短編集は宜しいのですが、アンソロジーと成ると“作家の好き嫌い”が出てしまう為、多少の期間は待ちますから、是非とも『高井忍先生』の新作をお持ちしています。
左衛門佐
高校生の歴史愛好家の扇ケ谷姫之と歴女の朝比奈亜沙日と交換留学生で日本史ゲーム・アニメオタクのアナスタシア・ベズグラヤの3人が、歴女向け雑誌の懸賞原稿募集のテーマについて、ああでもないこうでもないとやり合う話だ。突飛な発想も出てくるが、結構まともに歴史資料を駆使して本格的な論じ方を...
高校生の歴史愛好家の扇ケ谷姫之と歴女の朝比奈亜沙日と交換留学生で日本史ゲーム・アニメオタクのアナスタシア・ベズグラヤの3人が、歴女向け雑誌の懸賞原稿募集のテーマについて、ああでもないこうでもないとやり合う話だ。突飛な発想も出てくるが、結構まともに歴史資料を駆使して本格的な論じ方をする。おいおい、どこが高校生なんだ!とんでもない奴らだぜ。知らない日本史上の人物がてんこ盛りで、いやはや凄い。勉強になりました。「本能寺の変」「ヤマトタケル」「春日局」「道鏡事件」
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先月から奈良時代をみっちり勉強している だから八幡宮神託事件のくだりがよ~く理解できた 何事も勉強ですね
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