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スプーンは知っている
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スプーンは知っている

新藤悦子(著者), 平澤朋子

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スプーンは知っている

1,430

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/10/17
JAN 9784061957640

スプーンは知っている

¥1,430

商品レビュー

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2024/12/01

 平澤朋子さんの(=が、絵を担当されている)本だ!、という理由で手にとった。もっちりと(?)丁寧だがどこかゆるさもある感じが好きなのである。作者の進藤悦子さんのことは存じ上げなかったが、調べてみるとこれに先行する前作があるらしい。それを知らずに読んでも全く問題なく楽しめた。  ま...

 平澤朋子さんの(=が、絵を担当されている)本だ!、という理由で手にとった。もっちりと(?)丁寧だがどこかゆるさもある感じが好きなのである。作者の進藤悦子さんのことは存じ上げなかったが、調べてみるとこれに先行する前作があるらしい。それを知らずに読んでも全く問題なく楽しめた。  まず、タマムさんという名前の、中東風の民族衣装を着て木のスプーンにまたがって空を飛ぶかっこうの人形が、しゃべります。タマムさんは、豆吉さんの営む喫茶店「ビーンズ」にいて、「ビーンズ」は「手作り小路」という名前の通りにあるお店で、タマムさんの声を聞くことができるのは、「手作り小路」にあるカード屋さん「ペーパームーン」の娘さんである、小学三年生のかなめちゃんだけ。  そしてタマムさんいわく、スプーンは、おいしいもののことならなんでも知っている。でもスプーンは人形ほどおしゃべりではない。だからスプーンの知っていることを教えてもらうには、歌を歌ってごきげんをとらなければならない。タマムさんにはこれができるのである。  ということでこのお話は、あるきっかけで失われてしまった豆吉さんの笑顔を取り戻すため、かなめちゃんが、豆吉さんの孫の豆太郎(通称豆にい)や、両親を含む「手作り小路」の仲間たちの力を借りて奮闘するというものなのだが、「タマムさん経由でもたらされるスプーン発信の情報」という魔法の力も借りる点が、ファンタジックでワクワクする要素になっている。  タマムさんについて機能面から説明すると上記の通りだが、彼女の本当の魅力はむしろその「いいから、いいから、だいじょうぶ」という口ぐせに象徴されるおおらかでちょっとお調子者なキャラクターにある。これも、タマムさん本来の性格と思われるところもあるし、豆吉さんのところにいたからそうなったと思われるところもあり、人形という立場だからこそ果たせる役割なのかもしれないとも感じられた。  つい長々書いてしまったが、お店や登場人物たちの醸し出す、この街の、やさしくゆったりしてどこかとぼけたような雰囲気にひたって楽しく読める、素敵な物語だった。「ちょびグラタン」と「チョコレート・サラミ」のレシピ、さらにタマムさんの歌の楽譜まで付いているところが嬉しい!

Posted by ブクログ