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おんなのこ
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おんなのこ

くどうなおこ(著者), さのようこ, 広瀬弦

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おんなのこ

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻戯書房
発売年月日 2015/10/26
JAN 9784864880848

おんなのこ

¥1,980

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2024/09/19

ずっと時が巻き戻った時、工藤直子さんと佐野洋子さんの共作がなされ、 それはあまり売れなかったようですが、 それを復刊しようという話があり、 佐野さんの家族の方も関わり、 画は色を塗られ、 詩もまた再びの詩作のもとに整えられた一冊。 一人の女の子と、世界、それは私のことであり、ただ...

ずっと時が巻き戻った時、工藤直子さんと佐野洋子さんの共作がなされ、 それはあまり売れなかったようですが、 それを復刊しようという話があり、 佐野さんの家族の方も関わり、 画は色を塗られ、 詩もまた再びの詩作のもとに整えられた一冊。 一人の女の子と、世界、それは私のことであり、ただひとりの「あたし」のことでしかありえないことでもある。 そのあまりのあっけらかんとした潔さに身がつまされるような、 清廉の風を知るような。 太陽も月夜も、草原も、花畑も、泥沼も。 渡って見なければ分からない、進め、進め、と聞こえるような詩集でした。

Posted by ブクログ

2022/02/08

《図書館》【再読】くどうなおこさんの詩に、佐野洋子さんの線画に息子の広瀬弦さんが彩色とイラストを加えた。色あざやかな詩集。

Posted by ブクログ

2021/02/01

昔、1975年に、くどうなおこさんと、佐野洋子さんが、一緒に作った、絵と詩の本「おんなのこ」それから何十年、佐野洋子さんが、いってしまい、そしてまた何年か経ち、この本、洋子さんの絵に、広瀬弦さん(洋子さんの息子である)が、色彩を加えて蘇らせ、くどうなおこさんが、その絵たちを見なが...

昔、1975年に、くどうなおこさんと、佐野洋子さんが、一緒に作った、絵と詩の本「おんなのこ」それから何十年、佐野洋子さんが、いってしまい、そしてまた何年か経ち、この本、洋子さんの絵に、広瀬弦さん(洋子さんの息子である)が、色彩を加えて蘇らせ、くどうなおこさんが、その絵たちを見ながら、新しい「おんなのこ」のうたを書く。  …そのように、この本は、できたそうです。 くどうなおこさんが、あとがきで  洋子さん、あれから40年。「おんなのこ」がこんなふうになったよ。この本を手にとってくれるひとたちが、おもしろがってくれるといいね。 …と、書かれています。 はい、とてもおもしろいです。と、私はこころのなかで、思いました。 、、、おもしろかった詩をいくつか、、、 なにかにコツン ネコが するりと部屋にはいり「あのなぁ」といった いつもはソレガドーシタ的な瞳なのに きょうはソレガモンダイ的な瞳 教科書のような瞳で こちらをみて もういちど「あ・の・なぁ」(え わたしのこと?) ゆくところなく かえるところない気分って あるだろ あんたいま どっぷり それだろ ためこんだものを だしたい気分って あるだろ あんた いま どっぷり それだろ (そのとおりです) おんなのこは なにかにコツンと 突きあたったので ネコの説教をきく姿勢で うしろむきに すわる あたらしい朝がくると あたらしい わたしになる 昨日のわたしをひきずり 今日のわたしが出かけていく 明日のわたしは 果たしてあちらに いるかどうか わたし どんどん重なり どんどん重くなり飛べない   なにがどうなって だれがどうした   なにがどうなって だれがどうした 夜から朝に着がえ わたし あたらしいカラッポになる 雨がふっている わたしは説教するネコのとなりで扉をみる ゆくところがあるつもりで出発する扉 ためこんだものを出せるつもりで出発する扉 あそこを出ると いなくなった ひとにあう あそこを出ると わたしも いないひと になる いっしようけんめい 思いつづけていると なにかにコツンと 突きあたります かならず そのコツンに あたりたくて生きています ーあなたにコツンと あたるかな あたるといいな ちいさな時間 どこかに「おおきな目」が あれば その「おおきな目」で みれば 星雲も おんなのこも おなじように おおきく おなじように ちいさい……のであります そんなことが ちょっと さびしい でも ちょっと たのしい……のであります こんな夜かもしれません やさしいきもちが ぽっとひらき いちめんに ひろがるのは ちいさいけれど だいじな時間です そんなとき うれしい空想をしながらねむります なつかしい月や星のことなど おもってみます  月が 星の川を漕いで わたっていくよ  天のうなじに チリリン と 触れながら  ひとかけの 氷の月になって空をゆくよ  月は 星をつまんで オハジキなんかしてるよ  はじけた星は流れ星 あら どこいった? もしかしたら 世界には たくさんの宇宙が あるのかもね あなたのなかに わたしのなかに フクロウやネコ ケヤキやカエルたちのなかに たくさんの宇宙が あるのかもね 光と闇の宇宙が あるのかもね 光は 未来を生むシカケ 闇は 夢を生む寝床かもね きっと 天には「はじまり」と「おわり」が 住んでいるのだとおもう 目をとじて隠れる 太陽が 空を きっちり またいでいく ……どこまでも どこまでも ひらひら ひらひら大地につもるひかり ……静寂とは このこと おんなのこと ニワトリは そのなかをあるく ……どこまでも どこまでも いっしょにいたい おんなのこ と ニワトリ でも ときどき とおくに離れていく気がする ……気がするのは なぜ? なぜ? なんて言いました ウソです ほんとうは 知っています ほんとうは これは物語だ と知っています ニワトリも パラソルも わたし自身なのです 「ひとり」で いたくないと願う わたしのつくった物語です みなひとりひとりだと だれかがいう……が そうかどうかは だれにもわからん みな つながっていると だれかがいう……が そうかどうかは だれにもわからん ひとりひとりか つながっているかどうか いいはってもなぁ ボヤいてもなぁ はかなんでもなぁ 訴えてもなぁ と いいつつ 「物語」という杖を手放さない おんなのこ ニワトリと おんなのこは たくさんの卵に むかって さよならのうたを うたいました 口にだして言ったら それは ぜんぶ 遺言だとおもいます

Posted by ブクログ

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