商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2015/10/01 |
JAN | 9784575518238 |
- 書籍
- 文庫
境遇
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境遇
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商品レビュー
3.2
256件のお客様レビュー
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もしかして‥の、やはり‥。 でも結局、陽子は晴美の詩をパクっただけで、そんなに悪いことしてなかったのに、なんだろうかな〜。晴美も連名で出せば良かったのにと私は思うけど。もやもやが残る。 私が陽子なら、友達やめるかも。だって、死にそうだったと思うよ。我が子のことだもの。 そして蓋を開けたら、全然違うじゃんって何? イラっとしました。
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イヤミスの湊かなえ氏による2011年出版の作品。ドラマ化が前提となっての書下ろしとのことで、当年末に朝日放送系列にて放映。 ・・・ ことなる孤児院出身の陽子と晴美。 一方は孤児院からすぐに里子として引き取られ、大事に育てられた上に政治家の妻として輿入れ。他方は18歳まで孤児院に留まり苦学の末に新聞記者に。 学生時代の、とあるボランティアで知り合った二人は同じ境遇を経験した友人として以降信頼を深める。 時はくだり、政治家の妻として奔走する陽子は、親友晴美の話を絵本にしたところ、これがヒット。インタビューやテレビ出演が続き、夫の政治活動にも影響を与えるかと思われるさなか、愛息の裕太が誘拐される。一体犯人は・・・。 ・・・ 実は読み始めから、何か劇的な始まりだな、二時間ドラマみたいだな、と感じていました。 あとがきを読んだところ、もともとドラマ放映を前提とした書下ろしとのことで、なるほどと納得。 相変わらず湊氏の作品は面白いですね。何が良いかって、やはりバッチバチに陰湿な人間模様描写です。 本作でいえば、同じ境遇を経験している晴美と陽子ですが、親友然としているなかでどこかすれ違いがある。 また政治家の家に嫁いだ陽子ですが、後援会長の娘亜紀(本当は陽子の夫正紀と結婚するつもりだった)との無言の確執がある。 そして嫁姑関係として、跡継ぎを生まない子どもは嫁ではないとか、どこの馬の骨か分からない人を連れてきてなど、あからさまな当てつけを食らう。で、陽子は対して無言。 これらは、ドラマですので誇張はあるものの、世間でもままある典型でもあり、それが読者あるいは視聴者の支持を生むのでしょうかね。 日本文化かどうか分かりませんが、はっきり言わずに遠まわしに嫌悪感を示すところがドロドロして良いです笑 特に陽子の子ども(跡継ぎ!)の裕太が誘拐されて、みんながテンパってきて、今まで胸にしまっていた鬱屈みたいなのが徐々に出てくるところがまたイイですね。バトル勃発的な雰囲気が笑 ・・・ さて、先にも述べましたがドラマ化されているということで、改めて配役を見ますとこれがまた興味深い。 政治家の嫁陽子は松雪泰子さん、そして親友の晴美はりょうさんが演じます。 陽子の夫で政治家の正紀が沢村一樹さんというのは、ふうん、という感じなのですが、親友でサポーターの岩崎さんを演ずるのが東幹久氏。二枚目俳優の彼が依怙地で頑固な印象の岩崎をどう演じたのか気になります。 その他、正紀の秘書に収まった(元・嫁候補)亜紀を演ずるのが田畑智子となかなかの個性派をキャスティング。 今となっては配役の顔に「懐かしい~」みたいな気持ちが強いのですが、オンデマンドでどこかで見れたらいいなあ、と思いました。 ・・・ ということで湊作品を読了した次第です。 相変わらずのエンターテイナーぶりでした。やや陳腐と感じる展開も、だからこそのマンネリ的予定調和的な部分に快感を感じます(え?感じない?)。 ドラマ好きの方にはお勧めできる作品でした。おひとついかがでしょうか。
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ある日、最愛の息子が誘拐される。脅迫文には過去に起こった殺人事件の名前が…。この脅迫文をめぐりさまざまな過去が明らかとなる。 展開が早く、どんどん先に読み進めたくなる作品でした。 真っ直ぐで何事にも懸命に向き合う主人公は母親としても、1人の女性としても尊敬できます。 個人的には...
ある日、最愛の息子が誘拐される。脅迫文には過去に起こった殺人事件の名前が…。この脅迫文をめぐりさまざまな過去が明らかとなる。 展開が早く、どんどん先に読み進めたくなる作品でした。 真っ直ぐで何事にも懸命に向き合う主人公は母親としても、1人の女性としても尊敬できます。 個人的には、「あおぞらリボン」がとてもいい話だなぁと感じました。 現実世界にも、知らなくていいこと、知ったから分かち合えること…沢山ありますが、何が正解で何が間違いなのかは、結局本人次第なのだと感じました。
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