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空の拳(上) 文春文庫
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空の拳(上) 文春文庫

角田光代(著者)

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空の拳(上) 文春文庫

671

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2015/10/01
JAN 9784167904623

空の拳(上)

¥671

商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2023/10/10

 元ボクシング世界チャンプ輪島功一さんのジムに通ったり、フルマラソンを走ったりと、文筆業と並行して自らを追い込む角田光代さん。  私的に、最近密かにボクシングものを読んでおり、角田さんのジム通い、巻末の沢木耕太郎さんとの特別対談の掲載、これでもうビビッときました。  主人公は、...

 元ボクシング世界チャンプ輪島功一さんのジムに通ったり、フルマラソンを走ったりと、文筆業と並行して自らを追い込む角田光代さん。  私的に、最近密かにボクシングものを読んでおり、角田さんのジム通い、巻末の沢木耕太郎さんとの特別対談の掲載、これでもうビビッときました。  主人公は、運動音痴の新人雑誌編集者・空也25歳。文芸部署志望も叶わず、ボクシング誌に配属されます。解らないことだらけで取材もままならず、半ばやむを得ず担当の一つ「鉄槌ジム」に入会します。  この選手でもトレーナーでもない主人公視点が新鮮で、徐々にのめり込んでいく描写は、(経験者である)角田さん自身の目線ではないかと思います。  登場人物の個性・書き分けも見事で、試合場面も臨場感に富んでいます。  入会した小さなジムで出会ったほぼ同年代のボクサーたち。空也は、彼らと関わりながら、ボクシング〝沼〟にハマっていきます。  空也視点で描かれるので、他のボクサーたちの心情は読み取れませんが、彼等のストーリーを追いたいという思いは読者目線と一致し、次の展開の期待感を高めます。  空也を含めて、彼らの挫折や成長はこの先どうなるのか? 下巻が楽しみです。

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2022/05/27

出版社入社3年目の那波田空也。文芸編集部にいきたいと思っていたのに、配属先はスポーツ紙「ザ・拳」全然興味のないボクシング雑誌。初めは嫌々仕事をしていたのだが、いつしかボクシングに魅了されていく。特にタイガー立花に出会ってから、ボクシングが生活の一部にまでなっていく。試合の描写は想...

出版社入社3年目の那波田空也。文芸編集部にいきたいと思っていたのに、配属先はスポーツ紙「ザ・拳」全然興味のないボクシング雑誌。初めは嫌々仕事をしていたのだが、いつしかボクシングに魅了されていく。特にタイガー立花に出会ってから、ボクシングが生活の一部にまでなっていく。試合の描写は想像なので、ボクシングがあまりわからない私でも、目に浮かんでくる。そして、立花が魅力的な人間なことも伝わってくる。

Posted by ブクログ

2021/10/09

スポーツを題材にした小説の中でも、ボクシングをテーマにしている作品は、どれもこれも楽しんでます。登場人物の熱いスピリットに、読んでいるこちらまでリングの上に立ったような気持ちになれます。ただこの作品の主人公は、ボクシングに縁のない雑誌編集者。ボクサーたちの姿が、第三者の目を通して...

スポーツを題材にした小説の中でも、ボクシングをテーマにしている作品は、どれもこれも楽しんでます。登場人物の熱いスピリットに、読んでいるこちらまでリングの上に立ったような気持ちになれます。ただこの作品の主人公は、ボクシングに縁のない雑誌編集者。ボクサーたちの姿が、第三者の目を通して描かれているので、ちょっと変わったボクシング小説です。

Posted by ブクログ

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