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陰陽師 鼻の上人
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陰陽師 鼻の上人

夢枕獏(著者), 村上豊

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陰陽師 鼻の上人

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2015/09/30
JAN 9784163903118

陰陽師 鼻の上人

¥1,320

商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2024/05/01

図書館で、手に取った本である。 読み始めて、芥川龍之介の「鼻」のイメージと重なってしまった。 表紙の村上豊氏の独特な画風が、好きである。 裏表紙の女の子の童も愛らしい。 表だけで無く、この陰陽師の話、100話とか…… 道理で、百のつく言葉が多い。 善智内供の長い鼻から 99...

図書館で、手に取った本である。 読み始めて、芥川龍之介の「鼻」のイメージと重なってしまった。 表紙の村上豊氏の独特な画風が、好きである。 裏表紙の女の子の童も愛らしい。 表だけで無く、この陰陽師の話、100話とか…… 道理で、百のつく言葉が多い。 善智内供の長い鼻から 99匹の虫。 100匹に後1匹は??? 最後に、7年前の話に、……無子訶も、元の場所に。 あとがきを読みながら、村上豊氏の筆さばきもさることながら、30年の歳月をかけて、100プラス2冊書ける夢枕獏氏も凄い!と思いながら、本を閉じた。 まだまだ、200冊まで、書いて欲しいと、願っている。

Posted by ブクログ

2024/03/07

(Ⅰ)贅沢でゆったり心地よくなれる本です。 (Ⅱ)大きすぎる鼻で困っている善智内供のところに蘆屋道満が来て治してくれると言う。折しも琵琶の名器牧場がなぜか鳴らなくなっており博雅が演奏することになった。 (Ⅲ)桜が咲く頃に読んだらさらに心地よくなるかもしれまへんね。 ======...

(Ⅰ)贅沢でゆったり心地よくなれる本です。 (Ⅱ)大きすぎる鼻で困っている善智内供のところに蘆屋道満が来て治してくれると言う。折しも琵琶の名器牧場がなぜか鳴らなくなっており博雅が演奏することになった。 (Ⅲ)桜が咲く頃に読んだらさらに心地よくなるかもしれまへんね。 ================================ ■安倍晴明と源博雅についての簡単な単語集 【蘆屋道満/あしやどうまん】法師陰陽師。安倍晴明のライバル的存在ではある。敵対することはあるが当人たちは特に敵視してないと思われる。 【安倍晴明/あべのせいめい】主人公の陰陽師。 【ガネーシャ】シヴァ神(大黒天)とパールヴァティー(烏摩妃:うまひ)の間に生まれた。 【賀茂忠行/かものただゆき】陰陽師。安倍晴明の師。 【玄象/げんじょう】琵琶の名器。羅城門の鬼に盗まれたのを晴明と博雅が取り戻したことがある。 【善智内供/ぜんちないぐ】妙法寺の鼻の長い上人。前は神護寺(じんごじ)にいた。芥川龍之介の「鼻」の主人公と同一人物かな。 【秘曲】琵琶の秘曲に「流泉」「啄木」「楊真操」などがある。 【藤原兼家/ふじわらのかねいえ】摂政。 【藤原貞敏/ふじわらのさだとし】遣唐使。琵琶の玄象、青山(せいざん)とともに幾つもの秘曲を持ち帰った。 【藤原妙瑞/ふじわらのみょうずい】雅楽寮のトップ雅楽頭(うたのかみ)。楽器の名手。 【牧場/ぼくば】玄象と並ぶ琵琶の名器。牧場が描かれているのでこの名がついた。 【帝】この国のトップ。安倍晴明と賀茂忠行と蘆屋道満の三人は「あの男」呼ばわりして他者を慌てさせることがある。 【右姫/みぎひめ】蘆屋道満が連れていた女童。人間ではなさそうだ…平将門の右手で今は道満が式として使っているらしい。 【密虫/みつむし】安倍晴明の式。 【蜜魚/みつを】安倍晴明の式。 【源博雅/みなもとのひろまさ】もう一人の主人公。善人で懐の深い大人物だと思う。ある意味晴明よりも。 【無子訶/むしか】妖魔。鼠の姿。琵琶の牧場に憑いていた。ガネーシャ(象鼻天:ぞうびてん)の乗り物。 【楊真操/ようしんそう】藤原貞敏が唐から持ち帰った琵琶の秘曲。今弾けるのは博雅か蝉丸法師くらい。

Posted by ブクログ

2021/10/26

 『陰陽師』シリーズ特別編。100話目に当たる。  『今昔物語』や『宇治拾遺物語』で登場する池尾の善智(善珍とも)内供に絡めて夢枕氏が創作した話。と言っても芥川の『鼻』とは違い、中心になるのは道満と晴明。歓喜天や法要等をうまく使ったストーリー展開はさすがのひとことだ。  ただ...

 『陰陽師』シリーズ特別編。100話目に当たる。  『今昔物語』や『宇治拾遺物語』で登場する池尾の善智(善珍とも)内供に絡めて夢枕氏が創作した話。と言っても芥川の『鼻』とは違い、中心になるのは道満と晴明。歓喜天や法要等をうまく使ったストーリー展開はさすがのひとことだ。  ただ、心情的には善智内供をもう少し動かして欲しかったと思う。ページ数の関係で仕方ない面もあるのだろうが、芥川ファンとしてはやや物足りない気がした。

Posted by ブクログ

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